顔面単純性粃糠疹 ガンメンタンジュンヒコウシン

初診に適した診療科目

顔面単純性粃糠疹はどんな病気?

顔面単純性粃糠疹とは主に口の周辺やほほなどに現れる、カサカサと粉が吹いたように白く色が抜ける症状の事です。小児や10代などに多く現れる症状で、一般的にははたけと呼ばれることもあります。アトピー性皮膚炎の小児に症状がみられることが多く、肌の乾燥が関係していると考えられています。かゆみなどの症状が見られることはほとんどなく、自然に治癒する場合が多いです。

主な症状

顔面単純性粃糠疹の症状は、主に幼児・小児の顔(口の周囲やほおが多い)もしくは首や背中にできる白く粉をふいたように見える斑紋ですが、痛みやかゆみは伴いません。サイズは大きくて10円硬貨くらいまでで、形の境界はあまりはっきりしていません。出始めのころには、少し赤みを帯びていることもあります。比較的冬場に発症することが多いです。

主な原因

顔面単純性粃糠疹の発症する原因となっているものは、皮膚が過度に乾燥をしてしまっていることがあり、アトピー性皮膚疾患の小児によく見られるということからも、皮膚表面の保水が出来ない状態のためにおこります。気になって洗顔をしすぎることでさらに皮脂がうばわれてしまい、症状を悪化させるもとになっています。冬などにこの患者が目立つのは寒さによる乾燥と血行不良のせいです。

主な検査と診断

顔面単純性粃糠疹とは、顔面に現れる白色または桃色の病変で、円形・楕円形の形をしています。7~8歳の児童に見られるありふれた病変で、数カ月~数年ほどで自然に消えていくものがほとんどです。検査方法としては、病変自体は視覚ではっきりとわかりますが、アトピー性皮膚炎が原因である可能性が高いため、血液検査なども一緒に行い原因を検査します。

主な治療方法

肌荒れや色素沈着などの症状が無い場合は、放置しておくだけで顔面単純性粃糠疹を治癒させる事が出来ます。ワセリンを患部に塗っておくと、短期間で治療を済ませることが可能です。肌荒れや皮が剥がれてくる症状がある時は、保湿クリームを使った治療法で肌の異常を食い止める事が出来ます。石鹸で患部を丁寧に洗うと、肌荒れの症状を防ぐことが出来ます。