日本脳炎

初診に適した診療科目

日本脳炎はどんな病気?

日本脳炎とはウイルスに感染した豚の血を吸った蚊に刺されると脳がおかされる病気です。予防接種は必ず受けましょう。脳炎がおこると意識障害やけいれんがおこる場合があります。特に幼児の方は予防接種を受けることをオススメします。しかし予防接種後、副作用が起きる場合もあります。後遺症が残ったりけいれんや嘔吐が起きたりします。予防接種は任意なので受けるかどうかは親の判断になります。

主な症状

潜伏期間は4日から2週間程度。それを経て突然の発熱(38度前後)、嘔吐、の下痢、そして頭痛などがはじまります。その後熱が39度前後にあがったり、けいれん、興奮状態、斜視や眼震のような日本脳炎らしい症状があらわれてきます。峠を越え、だんだん熱もさがり、そのほかの状態も落ち着いてきますが、数週間は表情が失われ、話し方が単調だったり健忘症になったりします。

主な原因

原因は日本脳炎ウイルスに感染してしまうことです。ウイルスは野鳥や豚などの体内で増殖し、蚊を媒介に人へ感染します。人の身体に侵入したウイルスはリンパ節で増殖し、血中を流れていきます。脳以外への体内への侵入でしたら、抗体が体内で作られ自然治癒します。しかしながら300人に1人程度の確率でウイルスが脳に侵入し、脳炎を引き起こします。

主な検査と診断

日本脳炎は、ウイルスを持った蚊に刺されることで感染してしまう病気で、発症する確率は低いですが、死亡率が高く、後遺症の残りやすいものです。その検査方法は、血液検査や脳波検査を行います。血液検査では、白血球の数が増えていないか、脳波検査では、波の大きさが小さく活動が低い状態になっていないかを検査します。診断は抗体検査で行います。

主な治療方法

日本脳炎を発症した際の治療法は、まだ現代医学では確立された方法が残念ながらありません。ウイルス性の脳炎ですから、ウイルスに対抗できる抗生物質が開発されない限り効果的な治療を施すことができないのです。そのため、症状を和らげるための治療がメインになります。投薬による脳の腫れの抑制、けいれんの予防、呼吸の安定のための処置が行われます。