下痢性貝毒ゲリセイカイドク

下痢性貝毒はどんな病気?
下痢性貝毒とは、特定の毒性を持つ貝類を食べることによって引き起こされます。この毒を持つ貝は、ホタテやあさり、ムール貝などいくつかの種類が知られていますが、ムール貝の毒化例が多く、毒性値も高いです。
下痢、嘔吐、腹痛などが起こりますが、症状は比較的軽いとされ、3日程度で回復します。
日本では重要貝類の毒性値を測定し、規制値を超えたものは出荷制限されています。


下痢性貝毒の症状
二枚貝が毒素を持つ植物性プランクトンを餌として食し、体内に毒が蓄積されている状態の貝を、人が食した場合に引き起こす症状が下痢性貝毒です。
食後30分~4時間の間に、激しい下痢を引き起こし、腹痛、吐き気、嘔吐を伴いますが、3日以内におさまります。致命的にいたることはなく、過去に死亡例はありません。発熱がないため、他の食中毒と区別されます。

下痢性貝毒の原因
下痢性貝毒の原因は、有毒プランクトンを捕食して毒化した貝を食べたことによるものです。アサリやホタテ、ムラサキイガイなどの二枚貝が海中の渦鞭毛藻などの有毒プランクトンを捕食した結果、毒を持つようになり、それをヒトが食べて食中毒の症状を示します。
加熱によって無毒化することはなく、貝の毒によって食味が変わることもありません。

下痢性貝毒の検査と診断
下痢性貝毒の診断は主に医師による問診で下されます。何をいつ食べたか、下痢はあるか、吐き気や嘔吐はあったか、腹痛があるかなどが重要項目として聞かれます。
重症の場合には血液検査や腹部レントゲン検査などが行われることもあります。

下痢性貝毒の治療方法
下痢性貝毒の治療法は対症療法で、基本は水分補給です。解毒療法はありません。毒素に対する抗体を作らせる血清療法や、有効な解毒剤はなく、特異療法としては有効なものはないとされています
症状が軽い場合にはよく水分をとって安静にし、様子をみます。
嘔吐がひどく、水が飲めない場合は点滴が必要となります。吐き気が強ければ制吐剤、下痢がひどければ整腸剤が処方されます。

下痢性貝毒の初診に適した診療科目

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