塵肺症 ジンハイショウ

初診に適した診療科目

塵肺症はどんな病気?

塵肺症は職業上の理由などから長期間にわたって粉塵や微粒子などを吸入したことが原因となって、肺の細胞にそれらが蓄積して発症する肺疾患です。鉱山労働や石切や石材加工業、製紙業、建物解体業などの粉塵を浴びることが多い職業に従事する方に多くみられることが多く、咳やたん、息切れ、呼吸困難、動悸などの症状を伴います。根本的な治療法は未だなく、対症療法が行われます。

主な症状

塵肺症は主にケイ素による珪肺と、石綿つまりアスベストによる石綿肺に大きく分類されます。症状としましては、珪肺の場合は、病変は軽快していく事少なく、緩やかに進行していきます。肺内の線維化巣や結節病変によって呼吸機能の低下出て呼吸困難になる場合が多いです。病状が進めば他に痰や咳を始め、倦怠感や体重減少にも繋がっていきます。

主な原因

塵肺症の原因として、空気中による様々な種類の塵を吸い込んで、肺に塵などが溜まって肺が炎症を起こしていく病気であります。塵によって肺の機能が落ちたりする事が特徴です。特に大気の汚染された地域で長い間呼吸をしていると起こりやすいです。まずは、肺を綺麗にする処置の為に酸素マスクを取り付けて、肺の中を綺麗にする処置が行われる事です。

主な検査と診断

塵肺症における検査方法は主に4つあります。問診、聴診をまずします。次に胸部X線検査で胸の画像を診ます。CT検査(コンピューター断層撮影法)で、X線を照射して肺の内部を画像化します。MRI(磁気共鳴画像装置)で、磁場と電波を用いて肺の内部の断面画像を撮影します。呼吸機能検査で、呼気量と吸気量を測定して、呼吸の能力を調べます。

主な治療方法

近年、塵肺症においては、医学や医療技術の進歩の影響で、症状そのものや合併症に対する治療法が確立されてきていますが、完全に健康な肺を取り戻すための有効な方法は、未だ確立されていません。主に、自覚症状の軽減には、鎮咳剤や去痰剤、気管支拡張剤を投与し、必要に応じてステロイド剤の投与が試みられます。また、呼吸器感染症に対する治療や予防、呼吸不全治療、および呼吸のリハビリテーションも、有効な方法とされます。