器質性便秘

初診に適した診療科目

器質性便秘はどんな病気?

便秘を患っている方も多いですが、一口に便秘と言っても、いくつか種類があります。その内の一つに、器質性便秘というものがあります。この便秘は、ただ便秘であるわけではなく、胃や小腸などの部位に疾患があることによって、正常な働きができずに、排便することがしっかりとできない状態であることを示しています。そのため、しっかりと適切な治療を行わないと便秘以外にも様々な病気になってしまう可能性があります。

主な症状

器質性便秘は、胃、小腸、大腸、などの消化器官や肛門に、疾患がある状態で正常な働きができなくなったり、腸管などが狭くなって便が通りづらくなり、排便がスムーズにできなくなり便秘になります。症状で判断するには、排便に血が混じっていたり、粘膜があったり、さらに便の形が細すぎ、平べったい、色が真っ黒、赤色、灰色等の通常の状態ではない場合は可能性が高いです。

主な原因

器質性便秘の原因としては、腸自体に問題があるとみて間違いありません。胃、小腸や大腸、肛門などに物理的な障害があったり、大腸が病気で正常に機能しなかったり、何らかの要因で腸管が狭まっていたりすることが挙げられます。また、先天的な影響によって大腸が形式異常を持っていて便が通りにくくなってしまい、排便がスムーズにいかないことも考えられます。

主な検査と診断

器質性便秘の検査方法としては、まず原因である病気の検査および治療をうけます。また、詳しい症状を知るために問診(便秘の症状や生活習慣、ストレス、食生活など)、便潜血検査、血液検査、腹部のX線検査、大腸内視鏡検査(内視鏡を肛門から入れて腸を検査)、注腸造影検査(造影剤を腸に注入したあと腸をレントゲンで撮影して検査)などがあります。

主な治療方法

器質性便秘とは大腸やその周辺に障害物が発生し、排便がうまくできない症状のことです。これは自然に治るものではありません。お腹に異変を感じたら、すぐに病院へ行くことをお勧めします。適切な治療法を行わないと大きな病気に発展することもあります。薬の投与でなんとかなる場合が多いので、医師と相談をして適切な治療を行うようにすると良いです。