マールブルグ出血熱 マールブルグシュッケツネツ

初診に適した診療科目

マールブルグ出血熱はどんな病気?

マールブルグ出血熱が初めて確認されたのは1967年8月西ドイツのマールブルグとフランクフルト、およびユーゴスラビアのベオグラードで同時期に大規模なアウトブレイクが発生しました。ウイルス性出血熱のひとつであり、別名ミドリザル出血熱とも呼ばれます。病原体はフィロウイルス科マールブルグウイルスで、1本鎖RNAウイルスです。現在ワクチンや特異的な治療法は確立されておらず、対症療法が行われます。

主な症状

マールブルグ出血熱によって生じる症状は様々なものがあり、代表的なものとしては発熱や筋肉痛などが見られます。こけらは初期の症例として報告されるケースが多く、重症化の段階に至ると下痢や呼吸不全などの状態に陥る場合もあります。また、腎臓の機能が不全の状態に陥ったり、重度のショック状態になる場合もあり、様々な症例が存在します。

主な原因

マールブルグ出血熱は、マールブルグウイルスというウイルスが原因で発症します。このウイルスは比較的新しく発見されたウイルスで、コウモリやサルなどの野生動物が保有していたものとみられています。しかし、飛沫感染や空気感染などで感染するのかははっきりと明らかになっていません。感染者の血液や排泄物に接触して感染するとみられていますが、単発的な発生であったり集団感染したりと不明な点も多い感染症です。

主な検査と診断

マールブルグ出血熱は血液は容易にウイルスから分離されるため、血液検査によって病原を発見します。また、血液のほか、咽頭拭い液、尿からも検出する方法があります。検査方法としては酵素免疫測定法、血清中和試験、抗原検出方法、逆転ポリメラーゼ連鎖反応法、細胞培養によるウイルス分離など研究所で実施される数種類の検査のみとなっています。

主な治療方法

マールブルグ出血熱の治療法は、基本的にはありません。ただし発症した影響で起きる障害に対しての治療に関しては、存在する場合があります。一般的に医者が対応するのは対症療法であり、ショック死しないためであったり、血液の循環などに対応します。安静した状態で回復が見込めれば、助かる可能性はあります。死亡率は病のなかでは、高い部類に入ります。