体性痛

初診に適した診療科目

体性痛はどんな病気?

体性痛とは、疼痛の中の一つです。疼痛とは、痛みを示す医学用語です。一定時間続く痛みで、痛む部位がはっきりと分かるものです。粘膜や皮膚などの表面が痛む場合や靭帯や筋肉の内側にある部位が痛む場合があります。要するに、ハッキリと、ここが痛いということが言える場合のことを指します。疼痛には、この他に、内臓痛と関連痛があります。

主な症状

体性痛の症状としては、一定の時間にわたって持続するうずくような痛みと、鋭い痛みを伴うため痛んでいる部位がどこなのか自分ではっきりとわかることが特徴です。また、体を動かすことによって痛みが強くなることが多いです。主に体の表面、所謂粘膜や皮膚に痛みを感じる場合と、靱帯や腱または筋肉などの体の内面に痛みを感じる場合とがあります。

主な原因

腹痛のひとつ体性痛についてです。原因としては、疾患臓器に近接する壁側腹膜などから起こる腹痛で、腹膜炎などです。腹膜の炎症が加わった場合、限られた部位に強い痛みが生じます。歩行時に響く痛みや打診でも痛みが増すようになります。炎症が進むと腹壁が反射的に緊張して硬くなります。多くは病期進行後の、一般的に持続的で鈍い痛みの疼痛です。

主な検査と診断

体性痛は、粘膜や皮膚表面にある部位が痛む場合と靭帯や腱、筋肉などの内側にある盲腸による痛みが多いです。この検査方法は、問診からはじまり、触診による腹膜の炎症の状態を調べます。次に血液検査により、炎症反応をみます。また現代では、確実性の高いCTスキャンにより、この痛みの原因をより詳しく調べられ、虫垂炎の大きさや炎症具合までみれます。

主な治療方法

体性痛は、基本的には治療という概念がありません。痛みを感じることを指す用語であるため、あえて治療法というと痛みを感じている部分が回復した場合、治療によって完治した場合を指します。腹部におけるダメージにおいて、認識しやすい傾向にあり、虫垂炎などが体表的なケースといえます。痛みは危険信号であるため、場合によっては早急な対応が必要となります。