放射線肺炎

初診に適した診療科目

放射線肺炎はどんな病気?

肺がん、乳がん、食道がんの治療のためにやむなく、胸部に放射線照射を行うと間質性肺炎になってしまうことがあります。これが放射線肺炎です。放射線照射後、1か月~3か月後になることが多く、症状には咳、発熱、呼吸困難、呼吸がはやくなるなどがあります。軽症の場合は自然に快方に向かうこともあります。症状が進んでしまった場合には、ステロイド剤を使用します。

主な症状

放射線肺炎は、発熱、乾いた咳、呼吸困難というような症状が、がん治療などで胸部に放射線治療のために照射してから数週間後に現れてきます。このような状態が続いていくと、後期には放射線線維症という合併症を引き起こします。場合によっては、上記のような状態が出ないケースも多々ありますので、胸部に放射線を照射した後は、十分な注意が必要です。

主な原因

放射線肺炎は、主に発熱や、乾いた咳、呼吸困難の症状がみられ、原因として、DNAは活性酸素に起因して障害を受け、放射線の照射により、活性酸素が細胞内に増えるために、放射線量の総量が50Gyを超えると、発病しやすいと言われています。また本症の多くは、胸郭内外と、その周りに発生した悪性腫瘍の放射治療によって、引き起こされます。

主な検査と診断

放射線肺炎の検査方法は、身体の所見や血液検査などによって実施します。強度の放射線を浴びた後に体に表れる各症状などを詳しく観察します。また、血液に炎症などが見られないかどうかや、肺線維症のマーカーについて調べます。さらに、CT検査などの画像の所見や呼吸機能に問題がないかどうかを検査することによって、病気の特定を行います。

主な治療方法

放射線肺炎とは肺がんや乳がん、食道がんなどの上部のがんの治療で放射線照射治療をおこなうことで肺に炎症がおき、間質性肺炎を起してしまう症状のことをいいます。がん治療の一環で起こるものなので仕方ないのです。治療法としては、軽度のものであれば自然治癒できます。重度化したものであれば炎症を抑えるためステロイド薬の投与によってかなり改善します。