ブルンベルグ徴候はどんな病気?
ブルンベルグ徴候とは、第二、三、四指の指先で腹壁を垂直に押し、その後素早く離したときに痛みを感じられることを言います。この痛みを反跳痛といいます。腹腔内の炎症によって、この痛みがみられると考えられています。健康な場合、この痛みは感じられません。これは、腹部の診察で必ず行われます。マックバーネー点、ランツ点で痛みがある場合は、虫垂炎を疑います。
ブルンベルグ徴候の主な症状は?
ブルンベルグ徴候は筋性防御と並ぶ腹膜刺激症状の一つで、腹部の広い範囲に感じる腹痛や、吐き気、嘔吐、排ガスや排便の停止、か細い脈拍、浅い呼吸などの一般的なものから、手のひらで腹部を徐々に圧迫していき、急に手を放すと、はっきりとした痛みを感じるものまで様々です。これは腹膜に炎症などの異常があると見受けられるものの一つです。
ブルンベルグ徴候の主な原因は?
ブルンベルグ徴候は、壁側腹膜の炎症による刺激から、引き起こされる症状です。腹膜が炎症する腹膜炎には、急性と、慢性があります。急性は、胃や腸、胆のう、虫垂、膵炎などが炎症することによって、腹膜が細菌に感染してしまった事が原因です。
慢性は、そのほとんどが、結核にかかっている場合で、細菌に感染してしまい、発症してしまいます。
ブルンベルグ徴候の主な検査と診断方法は?
ブルンベルグ徴候は、以前は腹部の診察でよく行われていました。一般的には、反跳痛と呼ばれています。検査方法は、腹壁を第2、3、4手指で垂直に、ゆっくりと深く圧迫し、急にその手を離した時の症状をみるものです。その時、圧力をかけていたときよりも、圧力を除いた時の方がかえって強い痛みが感じられる場合は、この症状が現れていると判断します。
ブルンベルグ徴候の主な治療方法は?
ブルンベルグ徴候の治療法は、この症状がみられる原因疾患の治療です。主に、炎症にみられる症状なので、炎症が悪化しないように絶食や安静にすることが第一に選択されます。急性の場合は、輸液を行ったり、胃管や尿道カテーテルを用いて排液管理を行ったり、抗菌薬の投与や呼吸管理などの保存的治療が行われます。
緊急を要する場合や重症の場合は、炎症が起こっている部位の外科的切除術が選択されます。
ブルンベルグ徴候の初診に適した診療科目
- 消化器科 ( 消化器科の病院一覧 )
- 消化器外科 ( 消化器外科の病院一覧 )