ジストニー

初診に適した診療科目

ジストニーはどんな病気?

筋肉の異常な収縮が続くために、首、眼瞼、手首などが異常に曲がったり、引きつったりする病気をジストニーといいます。痙性斜頚とも呼ばれています。運動をすることで、症状が強くなります。ほとんどの場合、腕や首から始まることが多いです。文字を書くときに症状がおきるものを書痙と呼びます。大脳基底核付近の障害によってなる病気であると考えられています。

主な症状

ジストニー(ジストニア)の症状は、罹患部位により、局所性、全身性、分節性、多巣性、片側性の五つに分類され、日本では、とりわけ一次性のものの場合、局所性であることが殆どです。局所性の具体例を示すと、眼瞼けいれん、痙性斜頸、書痙、痙攣性発声障害が挙げられます。その他では、いわゆる職業性と呼ばれるものがあり、この場合の代表例として、メイジュ症候群が出現します。

主な原因

ジストニーの原因は、遺伝子異常や疾患、あるいは薬剤の影響による脳の過剰活動によって引き起こされます。大脳皮質や小脳、視床や基底核といった脳の各部位が、通常よりも過剰活動することで、体の活動に異常を示すようになります。この病状を発症させるものとして、先天的な要因や病気などがあり、さらに、抗精神病薬は特に病状を発症させやすい傾向があります。

主な検査と診断

ジストニーの検査方法についてについてはいったいどういったことをするのかということですが、まずは専門医である神経内科による問診からはじまります、この病気の疑いが強まった場合には血液検査による血液の成分検査、頭部のCTをとっての画像検査、そしてMRIや脳波検査といったさまざまな方法でこの病気であるかどうかの診断が行われます。

主な治療方法

ジストニーにおける根本的な治療法は、現在も確立されておらず、対症療法を行います。薬物療法では、内服薬として抗パーキンソン薬や抗コリン薬、抗不安薬などを使用しますが、いずれも効果自体は低く、有効なケースは比較的稀です。その他、ごく微量のボツリヌストキシンをけいれんが起こった筋に注射することで、筋緊張を緩和させる「ボツリヌス療法」と呼ばれるものも存在します。