凹足 オウソク

初診に適した診療科目

凹足はどんな病気?

凹足とは土踏まずが極端に上がりすぎていて甲高になっている状態のことを言います。単なる足の変形だけでなく筋ジストロフィーという病気にもみられる症状です。筋肉の釣り合いが取れていない事によって突然起こるものと、麻痺によって起こるものがあります。5~6歳位からこの病気の前兆が見られるので、関節が柔らかいこの頃に気づくことが出来れば矯正できます。別名「ハイアーチ」とも呼ばれています。

主な症状

凹足の症状とは、まず足の見た目にも現れます。足の甲が不自然に高く、地面から土踏まずが極端に離れています。この変形により、足全体で均一なバランスをとれないので足の裏に負担がかかります。すると足の裏に痛みが出てきます。そして常にバランスを上手くとれない状態になる事で、足だけではなく、腰や背筋にも負担がかかり痛みが出てきます。

主な原因

凹足の原因の多くは遺伝によるもので、筋力の不均等さが主に挙げられます。後天的に発症するケースもあり、その場合は筋ジフトロフィーや麻痺などの神経疾患、または、ハイヒールなどの踵が高い靴を履き続けることにより、筋肉のバランスが崩れるなどの習慣によるものが挙げられています。つま先立ちの状態が続くことにより、足の裏やすね前面の筋力バランスが崩れてしまうのです。

主な検査と診断

凹足の検査方法とは、まず見た目で状態がすぐに分かります。これは見た目にも特徴的な骨の変形です。足のつちふまずが地面に付かずに不自然にアーチを描いているからです。そしてレントゲンで足の状態を撮影し、骨の形の変形を詳しく知ります。患者の中には足の変形が原因によるその他の症状を訴える場合もありますので、骨の変形が影響している部分も検査を行います。

主な治療方法

程度の重い凹足ではアーチを緩める為に足底の腱膜や中足骨を切るといった外科手術的治療法が必要になりますが、まだ程度の軽い症状でしたら日常生活の中での心掛けや意識した足指の運動を行う事により症状の改善が可能です。弱くなった腓骨筋群を鍛え、緊張している足底筋群の緩和を目的とするもので、両方の足の平をバンドで巻き付け、つま先の開閉をゆっくり行うといった方法があります。