デルマドローム デルマドローム

初診に適した診療科目

デルマドロームはどんな病気?

デルマドロームとは他の臓器に異常があるときに皮膚に変化が現れることです。胃がんや肺がんなどの悪性腫瘍があるときによく出ます。なので皮膚に異変があるときは自分の内臓のどこかに異変があるかもしれないサインなのです。現在では人間ドックなどで早期診断システムが構築されていますが、すでに悪性腫瘍と診断されたあとにこの症状が現れる場合もあります。

主な症状

デルマドロームは、その症状がわきの下・うなじ・陰部・股部の皮膚が黒ずんでザラザラになって、しわが深くなる黒色表皮肥厚症として出現したり、悪性腫瘍と関連する不思議な模様の紅斑・幾重にも輪ができるような紅斑といった蛇行状・環状・年輪状の紅斑として出現することが多いです。この病気は重大な病気と関連して様々な皮膚疾患として出現することが多いのです。

主な原因

デルマドロームの原因は、臓器や体内環境の異常によって、肌に対して変化が引き起こされるものです。皮膚は、体の臓器や体調によってその見た目が大きく変化する事があります。肝臓や腎臓の疾患、あるいは糖尿病や腫瘍といった病気によって、肌に変異が起こります。また、妊娠によって肌に色素が増えるなどの変化が表れるということもあります。

主な検査と診断

デルマドロームは病状や原因が様々なため、決まった検査方法はありません。基本的には医師の問診と視察で皮膚の状態を診断します。肝臓や腎臓が悪い時、糖尿病の時に、皮膚に何らかの徴候として現れたものなので、内臓疾患のいち早い察知につながるため、視察は大変重要となります。これらの所見をもとに、血液検査やCT,MRIなどの詳細検査を用いて疑いのある内臓疾患を識別していきます。

主な治療方法

デルマドロームの治療法は皮膚の爛れや変色を引き起こしている腫瘍を除去することです。体内で悪性の腫瘍が発生すると副作用として皮膚の爛れや変色を引き起こすので、発生源である腫瘍の治療が必要なのです。腫瘍の進行具合で投薬治療から手術まで選択できますが、皮膚の爛れや変色が顕著に見られる状態にまでなっていたら手術で腫瘍を除去するのが一般的です。