空気塞栓 クウキソクセン

初診に適した診療科目

空気塞栓はどんな病気?

血管の中に空気が入り込んでしまうことは危険だというのが、一般的な認識です。しかし、点滴などによって空気が血管の中に入ってしまうのは、それほど珍しいことではありません。
それでも生命の危機にさらされないのは、少量の空気であれば最終的に肺で吸収されるからです。
体の中で吸収しきれないほどの空気が血管に入った場合には、空気塞栓と呼ばれる状態になります。最悪の場合、急性循環障害で死亡することもあります。

主な症状

空気塞栓の症状としては、肺に達した空気によって血液交換が阻害されることにより、ショック状態に陥ることが主として挙げられます。空気の量によっては、肺だけではなく全身の臓器に空気が入ってしまい、それぞれの臓器にショック状態が現われます。
個人差があるものの、脳に達した場合には、血液交換が適正になされないために、意識障害その他身体機能の麻痺が起こることがあります。

主な原因

空気塞栓とは血管に空気が入り込み血栓ができてしまうことで最悪の場合死にいたる症状のことをいいます。この症状の原因の多くが医原性からくるものです。
具体的にはカテーテルや人工透析、人工肺などを抜去際に血管に空気が入り込み塞栓を作ってしまう例が多く報告されています。そのため医療機関で治療を受ける人は塞栓ができないように気をつける必要があります。

主な検査と診断

動脈に気泡ができてしまう空気塞栓の検査方法としては、まずバイタルのチェックをし、その可能性が高いと診断されたら心エコーやCTなどをとって本当にそうかどうかの確認をします。
また、心音を聞いて洗濯機が回るような音がしないかどうかの確認や、呼吸の状態や気道は開通しているかどうかの確認をしたり、心電図や血液検査、胸部単純X線などの検査をすることもあります。

主な治療方法

空気塞栓の治療法は、酸素を与えたり、患者の場所を発症してしまった場所から遠ざけ、高圧なところに移動させることなどです。
できることなら医療施設で対応するべきですが、発症したあと早急に対応しなければいけないため、医療施設へ行く前に対応しておくべきことが多いのが現実です。