頸動脈洞

初診に適した診療科目

頸動脈洞はどんな病気?

頸動脈洞において、どういう病気が引き起こされるのかこれから簡単に説明していきます。圧受容体というものが存在する上述の部位が外部からの刺激・圧迫を受けることで迷走神経が過剰反応を起こし、循環障害や失神といった症状が引き起こされることがあり、これが上述の部位の病気です。引き起こされる具体的な循環障害としては、3秒以上の心停止を伴う心抑制型・血圧低下型・2つが組み合わさった混合型の3つがあります。

主な症状

頸動脈反射とは、首筋の奥歯の下のあたりにある動脈を刺激することで動脈圧が下降する反射現象です。頸動脈洞は頭部、脳へ動脈血を供給する入口にあたり、ここが圧迫させると血流が止まり、脳虚血が起こります。具体的には失神、血圧の低下のような症状が発生します。原因はこの患部には圧受容体があり、そこが刺激されることによって迷走神経を刺激することが出来るからです。

主な原因

頸動脈洞が起こる原因は、頸動脈にある圧受容器が血圧上昇にともなって興奮した時、延髄の心臓中枢を通って心臓の循環中枢にも興奮が伝わり、血液収縮活動が抑制されて徐脈となり、結果、血圧が下降してしまうことにあります。この部位は頭部、脳に動脈血を供給する入口になっていて、この部分には動脈圧を感受する血圧受容器がたくさんあるので血圧の変化を受けやすいのです。

主な検査と診断

頸動脈洞の検査方法は、頸動脈エコー検査によって行います。この検査の方法は、患者を仰向けに寝かせて枕を外して、頸部にゼリーを塗布し、プローブを当てて検査を行います。右側と左側の両方を行い、エコーでプラークの大きさや形状、内部の硬さの程度などを観察し、この観察結果によって、今後の治療方針を決定して、本格的な治療を行います。

主な治療方法

頸動脈洞の主な治療法は、生活指導、病態の説明、ペースメーカー治療であり、薬物療法の効果は特にないとされています。症状の程度に合わせて判断することが大切なため、失神までいかないときはペースメーカー治療ではなく頸動脈を圧迫しないようにするなどの生活指導が優先されます。特にネクタイの使用や荷物の上げ下げといった身近な危険を知らせる必要があります。