icu症候群

初診に適した診療科目

icu症候群はどんな病気?

icu症候群というのは、病院で手術を受けた患者がその後、不眠や幻覚、妄想などの症状に悩まされるというものです。発症する理由として、医療機器に拘束され身動きが自由にとれないことや、家族や知人との面会時間の制限、また、単調な照明や機械音により睡眠時間が減少することなどが挙げられています。一般に、術後精神病とよばれることもあります。

主な症状

icu症候群の症状は、手術をした後に、不眠や幻覚、妄想などが起こり、精神状態に異常が見られるようになります。特にicuと呼ばれる集中治療室に入った患者さんに多く見られるのがこの病気の特徴で、普段は強靭な精神力を持っているような人でも、icuに入れば精神的に不安定になる場合が多く、時間の経過とともに気持ちが落ち着けば、病状は改善されていきます。

主な原因

icu症候群の原因は心因性によるもので、重病や重傷を治療するために集中治療室に入っている時に、たくさんの測定機器が設置されている集中治療室の独特の雰囲気に圧倒されて、不安感を感じたり、死への恐怖を感じるなど、精神的にとても不安になることによって発症します。集中治療室の中には家族であっても入室できないことが多く、患者の多くは誰とも会えない孤独感を感じることも発症の一因になります。

主な検査と診断

icu症候群の検査方法は一般的には、ICUに入院中の方を対象に行われ、症状の中でもICU症候群特有な不眠や幻覚を始めとして妄想や、高度な不安、さらには錯乱状態、抑うつ状態などの症状が現れてくれば、ICU症候群だと診断されます。また、他にも精神障害が発生した場合に、個別に検査を実施することが求められるようになっております。

主な治療方法

icu症候群の治療法としては、特に精神のケアが重要になってきます。心配や不安などが要因となり、十分な睡眠がとれていないことが多いため、向精神病薬などの薬物療法でしっかり睡眠をとらせます。術後の経過など、病状などに対する何らかの不安を来している場合には、出来る限り患者さんに対して丁寧な説明を心がけます。また、手術前後に家族などとの面会の機会を取ることも、本症例の有効な治療、あるいは予防となります。