新興感染症 シンコウカンセンショウ

初診に適した診療科目

新興感染症はどんな病気?

新興感染症とは発症が周知され、諸所で注目されるまでになった感染症の総称です。感染の原因となる病原体はさまざまでウイルスやバクテリア、スピロヘータなどが主な要因だと見なされています。ウイルスによって引き起こされる感染症ではウイルス性出血熱、エイズ、インフルエンザが代表的と言えるでしょう。病院ではこのような新しい感染症にも対応するべく、ワクチンや抗生物質での治療が行われています。

主な症状

新興感染症には多くの種類がありますが、一見すると風邪の症状に似たものが暫く続き、微熱が続いた後、次第に全身の脱力感、痛みが激しくなり、やがて脳や呼吸器が侵されることによって呼吸困難、脳性麻痺、運動不能の状況に陥ることが多いです。妊婦又は妊娠中の動物が罹患した場合には、流産のほか、出生した子に脳障害又は運動障害が残る場合があります。

主な原因

新興感染症の原因は、新しく発見された微生物や、その微生物によって感染が確認された病気が症状として表に出てくることで、その正体が研究され、やがて発見されるものです。したがって、現在の感染症と言われているもののなかでも、正体のはっきりしないものがあります。新しい感染症は、どこからやってくるのか分かりません。人類は未だ、未知なる脅威にその体をさらして生きているのです。

主な検査と診断

新興感染症の検査方法は、まずは病原体を隔離する作業をしなくてはいけません。病原体を取り出し、それから分離して病原体がどのようなものであるかをチェックします。また周辺で大きな病気の移動が起きていないのかどうか、そして動物などがそれらの病気を運んできてはいないかどうか、そうした人間以外のルートも同時に調べるということをやるのです。

主な治療方法

新興感染症の治療法は、感染症の進行具合によって違います。体内の免疫力で対応できる場合がもっとも多く、医療機関によってはテトラサイクリン系の抗生物質を使って対応することもあります。また、マクロライド系抗生物質で対応する場合もあり、完全な治療方法は確立されていないといえます。免疫力の向上をはかる行動を取っていくと、改善の可能性は上がります。