アルコール性肝硬変 アルコールセイカンコウヘン

アルコール性肝硬変はどんな病気?

肝臓はアルコールが体内に入ってくると分解を始めます。この際、自身の細胞を一時的に変化させて分解します。
変化は一時的なもので、分解が終わると元の状態に戻るのですが、大量に飲んでしまうと分解する時の細胞の変化が長時間にわたって起こるようになります。これが常に行われるようになると、元にはもどらなくなってしまうのです。
結果、細胞が壊死し、変性を起こし死へと繋がります。これをアルコール性肝硬変といいます。

主な症状

肝硬変のうち長期間にわたる大量のアルコールの摂取をその原因とするものをアルコール性肝硬変といいます。この肝硬変は他の原因による場合と比較して、肝臓の肥大と脂肪肝が特徴となっています。
この肝硬変の症状は先述したもののほか、アルコールを大量に摂取することによるカロリー過多のため、糖尿病を併発することが多く、腹水や下肢のむくみ、吐血といったものが見られます。

主な原因

アルコール性肝硬変は、長期にわたる大量のアルコール摂取が原因で引き起こされる病気です。アルコールは身体に入ると肝臓で代謝し、分解され、体外に排出されます。その時に肝臓では、細胞の変化が起こり、処理が終わると正常な状態に戻ります。
毎日、大量にアルコールを摂ると肝臓の細胞の変化が続き、肝細胞の変性、壊死が進み、肝臓の働きが衰えていきます。

主な検査と診断

アルコール性肝硬変の検査方法とはまず、患者の体から注射器で血液を採取します。そしてその血液中の成分わや調べますと、肝臓の数値が分かります。数値が高ければ高いほど肝臓に炎症をおこし、異常があると言うことになります。
見た目での判断はまず、目の白い部分が黄色い、顔や皮膚全体が黄色く変色する黄疸です。黄疸は肝臓に異常がある場合に発生しますので、黄疸の症状があれば肝臓の異常をまず疑います。

主な治療方法

アルコール性肝硬変は、長年のアルコールの飲み過ぎから来る病気で、治療法は、文字とおり、アルコールを断つ事です。アルコール肝硬変になってからは、治療が難しく、長い時間を必要とします。
肝硬変になってからも、飲酒を続ければ次の5年間の生存率が3割です。しかし、肝硬変になってから、酒を断ったケースでは、8割の人々が生存しています。したがって、禁酒するのが一番です。