内リンパ水腫 ナイリンパスイシュ

初診に適した診療科目

内リンパ水腫はどんな病気?

内リンパ水腫とは、突発性または発症時期不明の高度な難聴が続き、その後めまいの症状を繰り返す疾患です。めまいが酷い時は吐き気や嘔吐もみられます。原因としてストレス、内耳への血流不全、自己免疫疾患など様々な説がありますが、はっきりした原因は不明です。薬で症状は緩和しますが、ストレスで悪化することもあります。診断は専門医でも難しいことがあり、昔から難聴があって、めまいが起きた場合は早めに受診して下さい。

主な症状

内リンパ水腫の症状は、メニエール病と似ていて、回転性の眩暈を起こします。先行する高度難聴の耳が原因でめまいを引き起こしてしまう同側型と高度難聴の反対側の耳に変動する難聴や時に眩暈発作を引き起こす対側型の二種類があります。同側型は眩暈が、対側型は眩暈の他に耳鳴りが起こったりします。耳鳴りや難聴は繰り返されたり消えたりします。

主な原因

内リンパ水腫の原因は、高度感音難聴をわずらっている耳から、病状が進行することで起こってくると考えられます。直接の要因は未だ解明されていないものの、元となる難聴を起こすような要因となるのは、外傷や上気道感染、流行性の流行性耳下腺炎、さらにはウイルス感染や内耳炎がといったものが挙げられます。先天性の要因でもこの病状が起こる場合があります。

主な検査と診断

内リンパ水腫の検査方法は、純音聴力検査を行うことで片耳あるいは両耳が高度の難聴または全く聞こえない全聾の状態であるかを診断します。平衡機能検査では機能低下を調べます。温度眼振検査では良聴側に迷路機能低下を診断できます。補助検査としてグリセロールテストを行うことがあります。MRIの3Dフレアーで頭部をスキャンして内耳の細かい病変を見ることもあります。

主な治療方法

内リンパ水腫の治療法は、利尿剤などの薬物投与によって行われます。リンパ水腫の影響を軽減させるために、副腎皮質ステロイド薬やイソソルビドといった薬物を服用することによって、病状軽減のための治療を行います。また、これらの薬剤の投薬によってあまり効果が見られない場合には、外科的な処置によって治療を行う必要があることもあります。