頭蓋咽頭腫

初診に適した診療科目

頭蓋咽頭腫はどんな病気?

頭蓋咽頭腫とは、胎児期に頭蓋咽頭管(下垂体になります細胞)の細胞の一部が残ってしまったために発生します良性腫瘍です。主な症状ですが、頭蓋内圧亢進症状、視障害、下垂体機能障害です。治療は薬物治療ではなく手術です。腫瘍が全摘できますと完治しますが、癒着などで全摘できません場合、放射線照射を行います。放射線照射により腫瘍以外も照射されますので下垂体機能低下症が生じますこともあります。

主な症状

頭蓋咽頭腫の症状は、頭痛をはじめとする頭蓋内圧亢進に、場合によっては視力視野障害など視神経の機能障害が加わる事もあります。また下垂体の機能が障害され、全身倦怠感や、月経不順、低身長、尿量が増加する尿崩症などのホルモン系の異常が現れることもあります。高齢者や小児の場合では、ホルモン異常に気付かない事も多く、発見が遅れる傾向にあります。

主な原因

頭蓋咽頭腫はお腹の中にいるときに、下垂体になる細胞である頭蓋咽頭管の細胞が一部残ってしまった為に発生することが原因でありますが、それはがんではなく、先天性の良性の腫瘍なので、ほかの場所に転移したりすることはありません。人によって様々な症状ですが、そのほとんどが今でもなぜこの腫瘍が形成されるのかというはっきりとした理由が分かっていません。

主な検査と診断

頭蓋咽頭腫の検査方法は、病気自体に自覚症状が無かったりしますので、しっかり調べる必要があり、検査の方法も複数あります。採取した血液を調べる血液検査、更には採取した血液から特定のホルモンの濃度を測定する血中ホルモン検査、脳内を撮影するCT検査やガドリニウムを用いた脳と脊髄のMRI検査、そして眼科での視力検査もする場合もあります。

主な治療方法

カバサールという薬を投与する治療法で、腫瘍の痛みを消す事が出来ます。ホルモンの異常がある場合は、腫瘍を摘出する手術を受けることで、頭蓋咽頭腫を治すことが出来ます。症状が軽い場合や初期の段階の時は、ステロイド剤と抗がん剤を投与することで、痙攣や失神などの症状を治すことが可能です。腫瘍を切除する手術を受けた後に、放射線治療を受けると治りが早くなります。