脳動脈瘤

初診に適した診療科目

脳動脈瘤はどんな病気?

脳動脈瘤とは、脳の血管(動脈)の一部がこぶのように膨らみます。自覚症状は全くなく、100人に2~3人の割合で発症します。40歳以降に発生することが多く、高血圧などが影響していると考えられています。破裂してしまうと、くも膜下出血を引き起こします。すべてを治療するわけではありませんが、動脈瘤の大きさや程度により、手術することも必要になります。

主な症状

脳動脈瘤が破裂した場合の最も典型的な症状としては、激しい頭痛それも今まで感じたことのないような痛みを感じます。その他には、意識の喪失や瞳孔の拡大、光に対しての過敏な反応、感覚の消失、目のかすみ、複視、吐き気などが現れます。破裂していない場合には、知覚異常や集中力の低下、疲労感や倦怠感を感じやすくなる、視野の辺縁が見えにくくなるといったことが現れます。

主な原因

脳動脈瘤の原因は、先天的なものといわれています。遺伝的に何かしら問題があって、それがうけつがれて中膜のあたりに断裂が加わり、そこに一定の圧力、つまりは血管が膨らむという血圧の上昇による圧力が加わり、動脈瘤が膨らんでいくとされているのです。こうした瘤はいちど出現するようになると、そこから徐々に大きく成長し始め、最終的に危険な状態にもなっていきます。

主な検査と診断

脳動脈瘤を見つけていく為の検査方法としてあげられるものは複数あります。まずおこなわれていくことが脳血管造影検査になります。カテーテルを足の付け根あたりからいれていき脳血管のあたりで造影剤をしようしていきx線撮影をしていくというものになっていきます。その他におこなっていく検査がCT血管撮影やMR血管撮影などをおこなっていきます。

主な治療方法

脳動脈瘤は、脳の動脈壁の一部分が膨らむ病気で、先天性の場合と頭部外傷による後天性の場合があります。膨らんだ部分が破裂するとくも膜下出血となります。治療法は開頭クリッピングや血管内治療(コイリング)などの手術が挙げられます。手術できない状態の時は、絶対安静とし血圧や脳圧を下げる薬を処方し、状態を落ち着かせてから手術となります。