q熱はどんな病気?
世の中にある病気の中には人間・獣共に感染してしまう病気があります。q熱もその一つの病気であり、獣の体液などから人間に感染してしまう例が多くあります。発症者のほとんどは海外でありますが、日本国内でも年間で数十件ほど報告されることがあるので家畜類を取り扱っている人は注意が必要です。感染から発症しても発熱は風邪と同程度で抗生物質で治療をすることが可能であり、死亡率もかなり低い病気です。
q熱の主な症状は?
q熱に罹った場合に現れる症状としては、感染者の半数の人が高熱や筋肉痛、関節痛、悪寒、おう吐、発汗、下痢、腹痛などといったものが急激に現れます。また、初期から二週間くらい目には乾いた咳や胸痛が出ます。熱は1週間から3週間ほど続くことがあります。病気が悪化した場合には、心内膜炎といった合併症により心臓の弁がやられてしまい命にかかわることもあります。
q熱の主な原因は?
q熱の原因は、Q熱コクシエラの感染により起こるものです。Q熱コクシエラは細菌の一種で、動物が体内に保有しています。そのため、ペットなどを媒介として、このQ熱コクシエラが人間に感染します。動物の糞尿や胎盤などにQ熱コクシエラが含まれているため、それを人間が何らかの要因で吸引することによって感染するというのが、おおよその感染経路になります。
q熱の主な検査と診断方法は?
q熱にはどのような検査方法が有効なのでしょうか。この病気は細菌に感染することで発症するので、一番確実なのは血液検査です。血液検査により、感染したと思われる被験者の血液を採取し、分離や同定を行います。またPCR法により病原菌の遺伝子を特定する方法があります。あるいは間接蛍光抗体法と呼ばれる方法で抗体を検出するという方法もあります。
q熱の主な治療方法は?
q熱の治療法は主に抗菌薬(テトラサイクリン系抗菌薬:数種の放射菌から産生された抗菌性抗生物質、)で治癒するというものです。この病気には急性と慢性の2種類がありますが、急性の場合はこの治療で2、3週間程度で完治します。しかし慢性の場合は予後が悪いため、数年かけて投薬してもなかなか効果が得られません。そのため急性の患者は慢性化しないように症状が無くなってからも1ヶ月程度投与を続けます。
q熱の初診に適した診療科目