間質性膀胱炎 カンシツセイボウコウエン

初診に適した診療科目

間質性膀胱炎はどんな病気?

間質性膀胱炎というのは通常の膀胱炎が細菌感染によって発症するそれとはことなり、抗生物質では治せない膀胱炎です。症状としては昼夜関係なく尿意が頻繁に起こる頻尿、急にトイレにいきたくなり、我慢ができないという尿意切迫感、尿が出るときに痛みを伴うというものがあります。この病気が進行してくると膀胱自体が小さく萎縮していきます。

主な症状

間質性膀胱炎は女性に多く、1日の排尿回数が20回から時には50回以上と多くなる症状があります。排尿後も残尿感があってすっきりせず、また膀胱が正常時に比べて尿を溜めることができず少量の尿が溜まるだけで下腹の部分に痛みや不快感を感じます。膀胱炎にもいくつかの種類がありますが頻尿や痛みの程度が重症になりやすいのが特徴の病気です。

主な原因

間質性膀胱炎の原因には、いくつもの説が有りますが、はっきりとは分かっていません。抗生物質や抗菌剤を服用しても効果が無いですが、精神的な要因があるというわけではないです。説には、膀胱にある粘膜に異常が起きてしまい、炎症が深いところまでに及んでしまうというものなどがありますが、中でも特に有力なのは、アレルギー反応によるものと言われています。

主な検査と診断

間質性膀胱炎の診断はなかなか特徴的な状態が確認できず、検査方法も難しい場合がほとんどです。まずは、問診を行いその会話のやり取りの中で、病歴や現在の状況のようすについて医師が判断してゆきます。その上で膀胱鏡というスコープを使って膀胱の中の状態を見ます。麻酔をし、膀胱の中に細いチューブを通して膀胱内の様子を観察して検査します。

主な治療方法

間質性膀胱炎の治療法については、膀胱水圧拡張術という手術があります。これは、膀胱の中に生理食塩水を入れ膀胱を膨らませる手術です。この時に膀胱から出血があれば、病気を確定することができ、潰瘍が見つかれば電気メスやレーザーで焼き切ります。軽症の場合には、おしっこを貯める膀胱訓練が有効です。抗うつ剤、鎮痛剤などの服用による薬物治療もあります。