急性出血性膀胱炎

初診に適した診療科目

急性出血性膀胱炎はどんな病気?

急性出血性膀胱炎とは言葉のとおり急性の膀胱の炎症をいいます。
男児によく見られる病気で、アデノウイルスの感染によって発症する場合が多く見られます。この場合排尿痛や血尿といった症状が認められます。
アデノウイルスは抗生物質の効果が期待できないため特に治療などは行われません。
安静にしておくことで症状は落ち着いて1週間前後で自然と回復するでしょう。

主な症状

急性出血性膀胱炎にかかると、赤色や茶色がかった尿が排出されます。そして排尿時にちくりと痛んでしまったり、何度トイレに行っても頻繁に尿意に襲われるなど、さまざまな症状が出てきます。
さらに、何度も排尿しているのにも関わらず、まだ出るような残尿感に襲われたり、微熱程度の発熱が見られる場合もあります。急にトイレの回数が増えた場合には、この病気が疑われます。

主な原因

急性出血性膀胱炎の原因の主なものはウィルスです。その他では、細菌や食べ物のアレルギー、薬剤のアレルギー、抗がん剤の投与などがありますが、圧倒的にウイルスによるものが多いです。
ウィルスの中でもアデノウィルスというウィルスが多く、子どもに感染しやすいので子どもの出血性膀胱炎はほとんどがアデノウィルスの場合がほとんどです。

主な検査と診断

急性出血性膀胱炎の診断には、問診と尿検査を主な検査方法として行います。尿に膿や細菌などが見られることは、あまりありません。
初診の場合は上記で十分なのですが、既に再発を繰り返している場合や、膀胱や腎臓などの尿回路にも感染している場合には、X線検査を行う必要があります。
それは尿路の形態異常や神経因性膀胱、膀胱入管逆流などの病気を伴うことがあるからです。

主な治療方法

急性出血性膀胱炎は、自然に治ることがほとんどです。アデノウイルスに効く薬剤はないので、水分摂取を十分にし、安静にして様子をみます。
薬の副作用が原因の場合は医師と相談して、薬の変更や使用量を減らします。
それでも治らなかった場合には、この病気の原因となるほかの疾患が隠れていることがあるので、別の治療をしなくてはなりません。