OHSSオーエイチエスエス

OHSSはどんな病気?
体外受精時に行われる排卵誘発法によって多数の卵胞が発育し、その卵胞の中に血清成分が貯留して卵巣の急激な腫大と血液凝縮が起こる場合があります。その結果起こる合併症のことを卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と言います。
患者の主訴は腹部不快感・腹痛・胸部圧迫感・胸水や腹水貯留による呼吸困難感・心悸亢進・口渇・嘔気・全身倦怠感・脱力感などで、妊娠すると増悪します。


OHSSの症状
OHSSに認められる症状には数多くあります。いずれも、排卵の直後や妊娠の初期に見られる卵巣の腫れや腹水によるもので、腹部が軽くつっぱった感じがする、激しい腹痛がする、軽い胃の痛みや吐き気や喉の渇きがある、手のしびれや頭痛がある、呼吸が苦しくなる、などです。
目に見えるものには、体重が一日で一kg増える、尿量が一日500ml以下になる、などがあります。

OHSSの原因
OHSSは、不妊治療などによる過剰な卵巣への刺激によって、卵巣内の細胞が一時に急成長し、それに伴い卵巣が腫大、その表面の血管から水分が腹腔内に漏れだしてしまうことが原因となり、発症します。
卵巣の腫大が理由というわけではなく、それにより起こる大量の腹水が問題で、これにより血管内の水分が激減し、血液が凝縮されてしまうことが問題となります。
年齢が若い人や、多嚢胞性卵巣症候群の人に起こりやすい症状です。

OHSSの検査と診断
OHSSの症状が出るのは胚移植の頃からです。この時期に腹部膨満、腹痛などの症状がみられれば超音波検査や血液検査を行います。
超音波で腹水が多い、卵巣が大きく腫れている、あるいは血液検査で血液の濃縮や蛋白質の低下がある場合にはOHSSと診断されます。

OHSSの治療方法
OHSSの治療法は、初期症状がでた場合にはHCG注射を中止したり、血中濃度が高くなっている場合は、その周期での妊娠を避けるために、別の月経周期に胚を移植するという方法を取ります。
重度の場合は、血液濃縮を改善するために、入院をして水分管理と塩分制限を行い、アルブミンの投与を行うことによって、血管外の水分を血管内に引き戻します。

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