カンピロバクター食中毒 カンピロバクターショクチュウドク

初診に適した診療科目

カンピロバクター食中毒はどんな病気?

カンピロバクター食中毒は、カンピロバクター菌に汚染された食品や飲料水の摂取や、動物との接触によって人に感染します。
潜伏期間は2~7日間で、症状は、下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔気、嘔吐、頭痛、倦怠感などがあり他の感染型食中毒と似ています。
多くは1週間ほどで治癒し、死亡例や重篤例はまれですが、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱いものは重症化の可能性が高いので注意が必要です。

主な症状

カンピロバクター食中毒の症状は他の食中毒と同様に下痢、腹痛、発熱、倦怠感などがみられます。
また、頭痛やめまいといった中枢神経症状がみられることが特徴とされています。
潜伏期間が2~7日間と長いこともこの食中毒のもうひとつの特徴です。

主な原因

カンピロバクター食中毒は、カンピロバクターの病原菌感染により発症します。カンピロバクターはニワトリや牛、豚などの家畜の腸管内に生息しており、生ものやあるいは加熱不足の食材などを介して、体内に細菌が侵入します。
鶏肉や牛レバーの調理方法によっては、内部にまでしっかりと加熱されない事があるため、感染源となります。また、井戸水などからこの病原菌に感染するということもあります。

主な検査と診断

カンピロバクター食中毒は、まずレバーなどの生食の有無、井戸水や湧き水の飲用の有無を確認したうえで、感染しているか判別するための検査方法として、便の細菌検査が行われます。
細菌検査で病原体が確認されると確定診断がつきます。抗生物質を摂取したあとでは病原体が検出できない可能性が高いため、抗生物質の投与がないか確認されたのちに検査が行われます。

主な治療方法

カンピロバクター食中毒の治療法は、発症してから多くの場合は食生活の改善と身体の安静で完治する場合が多いです。
脱水症状にならないように、こまめに水分と塩分を補給するようにしましょう。
重症の場合は腸内の菌を殺す抗菌薬による治療が一般的です。