リンパ管腫 リンパカンシュ

初診に適した診療科目

リンパ管腫はどんな病気?

リンパ管腫という病気があります。これは、リンパ管が増殖などすることによってできる腫瘍のことです。大きく分けて先天性のものと後天性のものがあります。多くが先天性のもので、リンパ管の形成異常によるものです。治療方法としては主に全摘出するものがあります。場合によっては摘出困難な時もあり、そのような時は保存的な治療も可能となっている。

主な症状

リンパ管腫の症状は腫瘍の発生場所により異なり、頸部に腫瘍が発生した場合は、嚥下困難、呼吸困難などが起こります。また腹腔内に腫瘍が発生した場合は、貧血、発熱、腹痛などが起こりますが、発見がされにくいです。腹腔内では、大網、腸間膜、後腹膜に腫瘍が生じやすく、巨大化する傾向が強いです。その他、四肢に腫瘍が発生した場合は、骨に発育異常が起こることがあります。

主な原因

リンパ管腫の多くは先天性であり、先天性が原因だった場合はリンパ管の形成異常によります。人には5個の原始リンパ嚢が存在しており、それが残ることで見られる場合が多いです。全体としては出産時に既に発症がみられる人もおり、男女による大きな差異は認められていません。また頸部のリンパ嚢が身体で一番大きいので、約五割は頸部に発生します。

主な検査と診断

リンパ管腫の検査方法は、その病気が顎下部にあるということで、同じ部位にて発症するがま腫と呼ばれる腫瘍と誤診してしまわないことに注意しなければいけません。ではどうやって正しくそれと診断できるのかというと、MRIと呼ばれる精密機器を用いる方法による画像診断を用いることが必要不可欠だということです。場合によっては腫瘍を針で刺し、中の液体を見て判断します。

主な治療方法

リンパ管腫とは、リンパ節とそれらを結ぶリンパ管の先天的な形成異常により生じる病気で、下顎や首の外側、鎖骨上方が腫れます。この病気の治療法は、摘出手術が主流でしたが、入り組んだ隙間にできる腫瘍は完全に取り除くことができないということで、薬剤を併用したり、薬剤のみの治療に変わりつつあります。薬剤は腫瘤を消失、または縮小させる働きのあるものです。