喉頭肉芽腫

初診に適した診療科目

喉頭肉芽腫はどんな病気?

喉頭肉芽腫(こうとうにくげしゅ)とは声帯の後方に肉芽という腫れが生じる疾患です。片側性と両側性のどちらの場合もあります。無理な発声による刺激、胃酸の逆流による刺激、気管内挿管による刺激などで生じます。

主な症状

大きくなると声がガラガラになってくることもありますが、多くは声の症状はありません。のどの違和感程度の症状であることが多いです。

主な原因

喉頭肉芽腫は、声帯の後方にできます。力を入れて発声する癖のある方は、発声時に声帯の後方の接触が強くなり、慢性的に刺激が加わり続けることで肉芽が形成されます。胃酸の逆流が多い方は、声帯の後方が特に胃酸の影響を受けやすいため、化学的な炎症により肉芽が形成されます。これらが組み合わさって発症することも多いです。また、全身麻酔などで気管内挿管された方、特に長い日数その状態が続いた方も、接触による刺激で肉芽が形成されます。

主な検査と診断

検査方法は、喉頭ファイバースコープです。声帯の後方(声帯突起と呼ばれる部分)に肉芽が確認されれば診断がつきます。

主な治療方法

喉頭肉芽腫は、手術で切除すると再発しやすくなるため、基本的には手術は行わず、保存的治療が中心になります。胃酸を減らす薬を使ったり、音声治療(音声リハビリ)で発声方法の改善を行い、経過を観察します。まれに、がんのこともあるため、これらの治療で増大が見られるなどあれば、組織の検査や手術を行います。