ポリープ様声帯
ポリープ様声帯はどんな病気？
ポリープ様声帯とは、声帯全体がポリープのように腫れてしまい、水ぶくれのようになってしまった状態です。いわゆるスナックのママのようなガラガラした低い声になります。喫煙と飲酒が主な原因です。この疾患は多くのケースで、両側の声帯に生じるという特徴があります。主な症状
ポリープ様声帯の症状は、主に声に現れます。ガラガラとした感じで、声がかなり低くなります。これは振動体である声帯が分厚く重くなっているため、振動しにくくなることによります。そのまま治療をせず放置しておけば、腫れがだんだん酷くなっていきます。進行するとまれに呼吸困難を引き起こす場合もあります。主な原因
ポリープ様声帯の主な原因は飲酒と喫煙です。飲酒して大声を出す刺激とタバコの煙の刺激による慢性的な炎症の結果生じると言われています。主な検査と診断
ポリープ様声帯の検査方法は、喉頭ファイバースコープ検査とストロボスコープ検査です。両側声帯全体の腫れは特徴的なので、音声外来を行っている専門医であれば容易に診断できます。主な治療方法
ポリープ様声帯の治療法は、全身麻酔下での手術です。声帯粘膜下に溜まった粘性の液体や硬い瘢痕を除去します。手術をしても喫煙を続ければ再発するので、禁煙が必要です。悪性の疑いがなく、腫れも軽度である場合は、進行を防止するために禁煙し、経過観察のみとする場合もあります。