「脳神経外科」について
脳神経外科は、脳や脊髄、神経系に関する疾患を専門的に診断し、治療する医療分野です。具体的には、脳腫瘍、脳卒中、外傷性脳損傷、てんかん、パーキンソン病、重度の脊椎カリエスなど、脳や神経系に関連する疾患や障害の治療を行います。
脳神経外科医は、脳や神経系の構造や機能に詳しく、高度な手術技術を持っています。脳や神経系は、体の中で最も重要な器官であり、手術には高いリスクが伴います。脳神経外科医は、最新の医療技術を駆使し、患者の状態に合わせた最適な治療法を提供します。
脳神経外科医は、神経学者、放射線科医、リハビリテーション専門家、精神科医、臨床検査技師などの医療専門家と協力し、脳や神経系の疾患や障害を包括的に診断し、治療します。
「肺」について
CTを用いた肺ドックや検診を実施している施設は、地域によって異なります。以下は一例です。
- 一般病院や大学病院の呼吸器内科や放射線科
- 専門的に肺がんの診断・治療に取り組んでいる施設(肺がん専門医が在籍する病院やクリニックなど)
- 健康診断センター
- 地域医療連携拠点病院(地域住民に対してがん検診を実施している病院)
- メディカルチェックアップセンター(医療機関と提携して肺がん検診を実施している施設)
また肺ドックまたは肺検診は、肺の健康状態を評価し、肺疾患の早期発見や予防を目的とした検査や診断のことを指します。肺は呼吸を担う重要な臓器であり、肺疾患は世界中で多くの人々の健康を脅かす疾患の一つとされています。肺ドックや肺検診は、肺の健康状態を評価し、肺疾患のリスクや症状を早期に発見し、予防措置や治療の早期開始を促します。
肺ドックや肺検診には、以下のような検査や評価が含まれることがあります。
- 肺機能検査: 肺の機能を評価するための検査で、呼吸力や肺の容量を測定します。
- 胸部X線検査: 胸部のX線を撮影し、肺や気管支の異常を評価します。
- 胸部CT検査: X線を用いて胸部の詳細な構造を評価し、肺疾患の早期発見や評価に使用されることがあります。
- 痰の検査: 痰の中に含まれる細菌やウイルスを検査し、肺感染症の有無を評価します。
- 喀痰培養: 痰中の細菌を培養して感染症の原因菌を特定し、適切な治療を選択するために行われることがあります。
- 肺癌リスク評価: 年齢や喫煙歴、職業歴などを評価し、肺癌のリスクを判断します。
- 喀痰細胞診: 痰中の細胞を顕微鏡で観察し、肺疾患の診断を支援することがあります。
「透析専門外来」について
「透析専門外来」とは、腎臓の病気によって透析治療を必要とする患者さんのために、透析治療に特化した外来のことです。透析治療は、腎臓の機能が失われた場合に、腎臓が行っていた体内の老廃物や余分な水分の排出を補うために行われる治療法です。
透析専門外来では、専門的な知識と技術を持った医師や看護師が、患者さんの透析治療に必要な各種の検査や手順を担当します。患者さんの状態に合わせて、透析の種類や透析回数、透析液の濃度や量などを調整し、治療を行います。
また、透析専門外来では、透析治療のみならず、患者さんの腎臓病の管理や、合併症の予防、症状の緩和、生活習慣の改善などのサポートも行われます。透析治療は長期にわたる治療が必要となりますが、透析専門外来は、患者さんの生活を支援し、治療の負担を減らすための各種のサービスを提供します。
透析専門外来では、透析治療の前後に必要な検査や処置を一括して行うことができるため、患者さんが病院に通う回数を減らすことができます。また、透析治療に必要な設備や医療器具などが整備されているため、安心して治療を受けることができます。
透析専門外来では、患者さんの生活環境や家族の支援についても考慮され、患者さんの生活の質を維持するための各種の情報提供やアドバイスも行われます。透析治療は、患者さん自身が治療に積極的に参加することが必要ですが、透析専門外来が適切な支援を提供することで、治療の効果を高めることができます。
「マンモグラフィー(乳房レントゲン)」について
マンモグラフィー(乳房レントゲン)とは
乳がんの検査方法として、乳房触診、マンモグラフィー(乳房X線)検査、乳房超音波(エコー)検査の3つの方法がありますが、その一つであるマンモグラフィー検査は、乳腺専用のX線装置を用いたレントゲンで検査する方法です。これにより、腫瘤(しこり)や石灰化・乳腺のゆがみなどを確認します。この検査方法の長所としては、触診や超音波でしこりを認めない乳がんでも石灰化、乳腺のゆがみとして乳がんを発見できると言う点や、石灰化の性状や範囲がわかる、という点です。短所としては、検査に痛みを伴う場合があり、年齢、乳腺量の個人差により詳細な診断ができないことがある、という点です。なお、レントゲン検査のため、妊娠中の方は、基本的に受けられません。