冷え性にも効く!「薬膳」の基本を知る

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『 冷え性にも効く!「薬膳」の基本を知る 』をご紹介させて頂きます。

「季節の食材」と「生薬」の組み合わせ

「薬膳」とは、中医学と呼ばれる理論に基づいて、健康によいとされる「季節の食材」と「生薬(漢方の原料)」を組合せて作る料理です。古くからの知恵を生かした料理方法と考えてよいでしょう。「薬膳料理」を食生活に取り入れることで、
(1)解毒
(2)体調回復
(3)病気予防
など、健やかな体づくりが期待できます。

「健康」と「美容」の双方に効果がみられます。健康面では、冷え性・肩こり・足腰の不調を改善する働きがあります。さらに生活習慣病の予防に役立つことが確認されています。美容面では、肌荒れ・むくみ・便秘の解消に効果があります。

薬膳料理というと、漢方や中医学といった専門的で難しい印象があります。しかし、その基本的な考えを理解すると、手軽に楽しむことができます。そのため、近頃では、薬膳の知識を使った献立が食卓に並ぶ家庭も増えているようです。

「薬」と「食べ物」、根っこは同じ

薬膳の考えの基になる「中医学」は、アーユルヴェーダ、ユナニ医学、チベット医学などと同じ「東洋の伝承医学」の1つです。西洋医学の治療は、症状を特定の部位の異常、あるいは障害ととらえることが多く、局所への対処療法が中心です。

一方、中医学など東洋医学は、患部を入り口に体全体を整えることを目指した治療です。個人の「全体のバランス」を診て治療が行われます。そのため、症状が同じでも、治療方法が異なることはよく見かけます。

中国の食文化には「薬食同源」という思想があります。これは、薬物と食物はその大もとは同じという捉え方です。その考え方は、
(1)すべての食べ物には薬のような効果がある
(2)間違った食事は病気を引き寄せる
(3)正しい食事を摂ることで体は回復する
というものです。毎日の食事は、生命を維持するためだけに摂るのではなく、健康で快適な生活に導くためにあることをうたった思想といえます。

薬膳は「手軽でおいしい」料理

薬膳の正しい食事とは、人間も自然の一部であることを認め、季節の移ろい、天候、土地柄など、ありのままの自然と向き合ったうえで作る料理をいいます。したがって、献立は、季節を活かし、自分の体質や体調に合った食材を組み合わせて選びます。

入手が難しく、しかも高価な食材を使うイメージを持っている人がいるかもしれませんが、そういった必要はありません。季節ごとに出まわる旬の食材など、身近にある材料を使った手軽でおいしい料理が、本来の薬膳料理です。

そして、薬膳の基本を知るうえでは、「陰陽」という考えがとても大事になります。「陰陽」とは世の中のすべての物質とその変化は、「陰」と「陽」の2種類のバランスによって成り立っている、という考え方です。もちろん、そこ(すべての物質)には人間の体も入っています。

食べる料理の違いで「気分」も変わる

1日に昼と夜があるのは、太陽と月がバランスよく働いているからです。「陰陽」では、明るいものと暗さのあるもののバランスを整えることで、物事が本来持つ機能は十分に発揮されると考えられています。「陽」は明るいさ、温かさ、広がりなどをあらわし、「陰」は暗さ、冷たさ、狭さなどをあらわします。

例えば、体が冷えている、落ち込んでいる、元気が沸いてこないなど「陰」の性質が強いときは、全体的に「陽」が低下しています。そこで、陽の性質をもつ食材を積極的に摂ることで、バランスは整えられ、体調や気分は回復するでしょう。反対に、熱っぽい、イライラするといったときは、「陰」の低下で体はバランスを失っています。陰の性質をもつ食材を積極的に摂るようにします。

体や気持ちを「冷ます食材」、「温める食材」

「陰の食材」とは、体を冷まして気持ちを鎮める食材です。一般的に、青系統(青、白、緑、紺など)の色の食べ物が「陰性」です。夏季に採れるもの、水気の多いもの、甘いものが多いでしょう。おもに、パン、牛乳、バター、植物油、カレー、ビール、ウイルキー、コーヒー、トマト、バナナ、パイナップル、スイカ、ナス、キュウリ、レタス、菓子類、清涼飲料水などが挙げられます。

一方、「陽の食材」とは、体を温めて気持ちを活動的にさせる食材です。濃い暖色系(赤、黒、オレンジなど)の食べ物が「陽性」です。寒い季節に採れるものが多いでしょう。おもに、塩、梅干し、味噌、しょうゆ、しょうが、卵、肉類、魚介類、根菜類、日本酒、チーズなどがあります。

難しく考えず、自分の現在の調子が陰なのか、陽なのか、体とよく相談しながら、食材を使い分けて、その日の自分に合った料理を食べてみることです。まずは、旬の食材を取り入れることから始めるとよいでしょう。

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