2.TSHというホルモンが軽度正常値よりも高い、あるいは低いと指摘された場合
TSHというホルモンは頭の下垂体というところから分泌されています。このホルモンにより甲状腺から作られるホルモンの量を調節しています。下垂体腫瘍や視床下部腫瘍を除けば、一般的に甲状腺ホルモンが何らかの原因により高い時(あるいは高かった時)にTSHは低下します。また反対に甲状腺ホルモンが低い時(あるいは低かった時)にTSHは上昇します。つまり、TSHが高かったり、低かったりしたということは、何らかの変化が甲状腺で生じた(あるいは生じている)可能性が高いのです。このように指摘された場合もフォローアップの採血をすることがとても重要ですし、甲状腺内部の構造上の変化があるかを調べる為にエコーの検査も大事です。採血だけではなく、エコーもできるクリニックにて診察を受けることをお勧めします。
多くの場合は一時的に変化しているだけなので、心配ないことが多いですが、病気の初期を示唆することもありますので、何も症状がなくても
一度は甲状腺を専門にみるクリニックにて検査して下さい。