はじめまして、院長の和田裕美です。
生まれも育ちも長崎県長崎市、観光名所である眼鏡橋のすぐそばに生家はあります。
長崎は、日本における西洋医学発祥の地としてシーボルトによる鳴滝塾が有名ですが、日本初の西洋式病院・医学所(後の長崎大学医学部)を長崎に開設したのは、オランダ海軍医のポンペという方で、何でも私の祖先には、そのポンペのお弟子さんだった方もいるんだとか。
私はといえば、物心着いた頃より、長崎くんち(秋祭り)の小屋入りを知らせる笛や太鼓のお囃子が早朝より聞こえてくる6月を迎える度、「おくんちだ!」と心躍らせ、長崎くんちの踊町に生まれたことを何よりも誇りに思う“生粋の長崎っ子”として、異国情緒豊かな長崎の文化を愛して止まない子供時代を過ごしました。
長崎大学卒業後は東京にて就職、専門医取得後の大学院時代に米国ボストンへ留学した後、子連れ帰国で赴任した広島にて、この度の当クリニック開業を支援いただいた新東京病院脳神経外科の石井先生、関原先生と出会うことになりました。
気付けば、更年期症状と娘からの容赦ない“美意識ゆえのアドバイス”にも悩まされる年頃となりましたが、この年だからこそ、ポンペの言葉「医師は病める人のもの」の真髄に心寄せ、自らの弱さを知ることで、人の弱さにも寄り添える医師の姿というものを思い描ける時期を迎えたように感じております。
当クリニックは、松戸市初の脳神経外科専門クリニックとして、2050年には国内400万人に及ぶと推定される介護難民問題への処方箋である「健康寿命の延伸」と「認知症の予防」に貢献することをミッションとしています。
豊富な臨床・研究経験に基づいた脳疾患における確かな予防医療を提供すべく、MRIやCT機器を含む高度な医療設備を揃え、迅速かつ的確な診断を脳ドック含めて提供すると共に、脳血管障害ハイリスク疾患である糖尿病や睡眠時無呼吸症候群などの専門医による診療も併設することで、多角的な医療の質を確保します。尚、当クリニックの松戸市初のオープン型MRIは、通常のトンネル型では撮影が難しい閉所恐怖症・脊柱後弯の方にも使用できる他、小さいお子さんの場合には、保護者との付き添い撮影も可能です。
当クリニックのロゴ、松戸のMに寄り添う“王冠を戴くハチドリ”には、南米アンデス地方に伝わる民話「ハチドリのひとしずく」に由来する思いが込められております。ハチドリの小さな一滴、The Hummingbird Effectとなるべく、微力ながらも確かな一歩として、この度の当クリニック開業が、皆様の人生をより健やかで豊かなものにしていけるような“一滴”となれましたら幸いです。