中心性漿液性網脈絡膜症はどんな病気?

中心性漿液性網脈絡膜症とは、長い病名ですが意味は名前の通りで、物を見る中心部(中心性)に水のようにさらっとした液体(漿液性)が溜まる網膜と脈絡膜の病気(網脈絡膜症)のことです。この病気は男性が多く発症し、中でも中年の男性に多い病気です。原因は過労やストレスとされ、多くの場合は片目のみに発症されます。見ようとする物体が暗く見えたり、ゆがんだり、小さく見えます。視力が低下することもあります。

中心性漿液性網脈絡膜症の主な症状は?

中年の男性によく見られる中心性漿液性網脈絡膜症になると、見ようとする視野の中心部がうす暗くなって見づらくなったり、色が違って見えることがあります。他にも物が歪んで見えたり、小さく見えたり、視力が低下したりします。片方の目だけに現れることが多く、発症後3週間から4週間ほどで自覚症状が治まってきて数か月で治癒しますが、完全に治らないことも多いようです。

中心性漿液性網脈絡膜症の主な原因は?

中心性漿液性網脈絡膜症は、網膜の中心付近にある「黄班部」という物を見るのに大切な部分付近で血液中の水分がにじみ出して溜まり、水ぶくれのような腫れ(むくみ)になる事が原因で、局所的な網膜?離が起きます。過労や睡眠不足、ストレスや妊娠時、副腎皮質ステロイド薬の副作用(飲み薬、塗り薬、吸引薬、注射)などが発症のきっかけとなることがあります。

中心性漿液性網脈絡膜症の主な検査と診断方法は?

中心性漿液性網脈絡膜症の検査方法は、まず眼底検査を行い、黄斑に水ぶくれが無いかを調べます。水ぶくれがあった場合、この病気だと確定するため蛍光眼底検査というものを行います。腕の静脈に造影剤を打ち、眼球に来たときに、どんな状態になるかを調べます。この病気の場合、眼底の中の、ある一点から造影剤が漏れ出してきます。そして、徐々に眼底中に広がっていきます。

中心性漿液性網脈絡膜症の主な治療方法は?

中心性漿液性網脈絡膜症は自然に治りやすい病気なので、心身ともに安静を保ちストレスをためないようにします。むくみをひかせたり網膜の栄養や機能回復のために内服薬を服用します。慢性化したり再発を繰り返す場合は、レーザー光凝固療法によって漿液が漏れている場所にレーザー光線を照射して細胞を凝固させ、漏出した漿液を吸収させる治療法があります。

中心性漿液性網脈絡膜症の初診に適した診療科目