絨毛性疾患 ジュウモウセイシッカン

初診に適した診療科目

絨毛性疾患はどんな病気?

絨毛性疾患とは妊娠後の子宮内において、胎盤の絨毛細胞に異常が起きる病気の総称です。絨毛細胞が膨らんで嚢胞化してくる、胞状奇胎いわゆるぶどう子と呼ばれるもので、全奇胎と、部分奇胎があります。また、子宮の筋層内に胞状奇胎が侵入してくる侵入奇胎があり、こちらは肺に転移することもあります。また、絨毛細胞ががん化しているケースもあります。

主な症状

絨毛性疾患とは母親の子宮内にある絨毛と呼ばれる器官に発生する病気です。この病気は始め通常の妊娠とわからないため、早期発見が難しい病気です。生理中でないのに関わらず出血する不正性器出血、分娩や流産後に子宮が大きくなる、妊娠したにも関わらず予想したような胎児の動きがみられない、などといった症状がある場合、この病気である可能性が高いです。

主な原因

絨毛性疾患の原因は、妊娠した場合の胎児の様態の異常が要因で引き起こされる場合が多いです。これと同時に母体の卵巣自体に胎児が影響を与えてしまうことが一般的に唱えられています。また、母体の喫煙習慣についても注目されており、喫煙は卵巣にとても深刻なダメージを与えてしまい、この病気を発症するリスクも高まることがわかっています。

主な検査と診断

絨毛性疾患の検査方法とは、まず下腹部をエコーで映し出し、モニターで異常を調べます。そこで異常があれば直ぐに分かり場合が殆どです。摘出が必要であれば子宮を人工的に広げて患部を摘出します。場所によっては開腹手術も必要になります。そして悪性の心配がある場合には採取した患部を検査する必要があります。良性であれば心配はありませんが、悪性の場合は癌となります。

主な治療方法

絨毛性疾患の治療法は、小さい真空吸引器具で子宮内容をとり出す子宮内容掻爬吸引除去術や子宮の摘出手術などの外科療法があります。その他にも、抗がん剤を使用する薬物療法や薬物療法が効かない部位に使用したり体の他の部位に転移した場合に用いられる放射線療法などがあります。治療は、年齢や病気の広がり具合、全身の体の状態などを考慮して決まります。