びまん性汎細気管支炎はどんな病気?

びまん性汎細気管支炎は、副鼻腔気管支症候群の1つで、呼吸細気管支に慢性の炎症が起きる病気です。炎症が左右の広く生じるので、強い呼吸障害をきたするので事があります。40歳~50歳頃がピークですが男女、各層関係なく起きます。 咳や痰、息切れが主な症状で、 黄色い膿性鼻汁等の副鼻腔炎症状もみられます。最も重要な治療法はエリスロマイシン療法となります。

びまん性汎細気管支炎の主な症状は?

びまん性汎細気管支炎になると慢性的な咳や痰、息切れが起こるようになります。初期の痰は量も少なくクリーム色のねばねばしたものですが、細菌感染が加わると黄色く濁った膿性痰になります。症状が進行すると安静時にも痰が詰まって強い息切れをするようになり、肺の機能が低下して呼吸不全になることもあります。足のむくみや爪、くちびるにチアノーゼが見られることもあります。

びまん性汎細気管支炎の主な原因は?

びまん性汎細気管支炎の原因は、まだ不明です。しかし、高い確率で慢性服鼻腔炎を合併して起こすことから、体質によるものだという見方もあります。また、家族内で発症することが多く、気道の防御機構に関係する遺伝的な要因があるとも言われています。また、この病気は白人には少なく、日本や中国、韓国をはじめとする東アジア人に多く見られます。

びまん性汎細気管支炎の主な検査と診断方法は?

びまん性汎細気管支炎の検査方法としましては、胸部のCT検査やX線検査、呼吸機能検査をします。CT検査では粒状影や線状陰影、気道の壁の拡張像や肥厚が確実に描き出され、検査するものの中でもCT現在は重要です。X線検査では、写真で肺の過膨張やびまん性の小粒状影が認められます。呼吸機能検査で、呼吸障害の性質とレベルを調べれます。この他には、喀痰検査や血液検査もする場合があります。

びまん性汎細気管支炎の主な治療方法は?

びまん性汎細気管支炎の治療法は、エリスロマイシンの長期的投与が一般的です。効果がない場合は、クラリスロマイシンなどの14員環系マクロライド薬が効く場合もあります。また、喀痰調整薬の投与、吸入療法、気管支拡張剤などの使用も行われます。痰が多い場合は、体位排痰法などで痰を排除する治療も必要となります。病状が進行すると、在宅酸素療法が行われます。

びまん性汎細気管支炎の初診に適した診療科目