関連性耳痛 カンレンセイジツウ

初診に適した診療科目

関連性耳痛はどんな病気?

関連性耳痛は耳以外の異常があった場合、その場所から関連して耳の異常が生じてしまう病気です。関連する原因の病気はかなり多く、あまり直接原因がわからないことが多いです。耳に痛みを感じても、耳の検査では正常と診断されることがしばしばあるので、関連性耳痛の診断は困難だといっても過言ではないです。喫煙や飲酒が多い年配男性は悪性腫瘍の可能性もあるので注意が必要です。

主な症状

顎関節症による関連性耳痛は、食事で咀嚼をするときやあくびをするときなど顎を動かすときに、耳が詰まった感覚や耳の周囲の痛み、耳鳴りなどの症状を引き起こします。また、咽頭炎や扁桃腺による関連性耳痛は、つばを飲み込むときなどにずきんとした耳の痛みを起こします。耳痛と共にのどの奥に強い痛みを伴い、のどが赤く腫れあがる症状が現れます。

主な原因

関連性耳痛は、耳以外の扁桃炎や咽頭の急性の炎症、虫歯、顎関節の障害、舌咽神経痛、急性甲状腺炎など耳以外の他の部位の炎症により、耳の痛みが起こる原因です。この病気は、耳そのものの病気はないのですが、耳の周辺組織の炎症が起こることで、耳の痛みを感じるようになります。また、この病気は、歯周病や心筋梗塞からくる場合もありますので、注意が必要です。

主な検査と診断

関連性耳痛は耳自体に異常が認められるわけではないため、全身のあらゆる検査を行う必要が出てきます。可能性が強く疑われる既往症に関する検査から行われますが、原因が突き止められない場合には、全身を対象とした検査方法が用いられます。CTやMRIなどの総合的な診断が可能な検査で関連性耳痛の発生のもととなる患部を探しだすという方法です。

主な治療方法

関連性耳痛とは、外耳炎や中耳炎でもないのに、これらの炎症が顔面神経や舌咽神経などを介して耳痛があらわれることを言います。咽頭炎や、副鼻腔炎、歯周病や虫歯などの様々な原因が考えられます。関連性耳痛では、耳には何も異常がないので、耳痛そのものに対する治療法は行われません。耳痛の原因となっている病気に対しての対症療法が中心となっています。