急性精嚢炎 キュウセイセイフクロエン

初診に適した診療科目

急性精嚢炎はどんな病気?

精嚢とは男性生殖器の一部で、前立腺の後ろ側にある5cm程度の袋状の器官で、射精の際精液などを射精管に送り込むという働きをしています。急性精嚢炎とはこの精嚢に細菌が感染し起こる疾患です。症状としては排尿痛や残尿感、血尿や射精痛、発熱などが認められ、急性前立腺炎に伴い起こることが知られています。また炎症が起こると、精液を作る働きも弱まるため男性不妊につながることもあります。

主な症状

急性精嚢炎はその名の通り、男性の精嚢に細菌が感染して炎症を起こす病気です。症状としては、前立腺炎によって引き起こされることが多いため、排尿時痛、頻尿、血尿、または発熱などがみられます。慢性になると、射精痛が特有の症状です。症状に気づいたら、なるべく早く受診することが大切です。細菌感染が原因ですから、治療には細菌を殺す作用のある抗菌薬を長めに内服します。

主な原因

急性精嚢炎は、中年の男性に多く見られる病気で精嚢が炎症を起こしてしまうものであり、主な原因として膀胱炎や性器に負担がかかったりする等様々です。また、前立腺がんや急な高熱によってにも発症してしまう事があります。また、性交をした際に細菌が性器に入ってしまう事も原因の一つであり、普段の生活から予防することで防ぐ事も出来ます。

主な検査と診断

基本的な急性精嚢炎の検査方法は、尿検査で白血球の数や細菌の有無を検査します。この検査では特定の最近が検出されることもあり、この場合も尿で把握できます。細菌は種類とどのような抗生剤が効果的なのかを調べることができ、身体への影響を確認できるため、血液検査で炎症反応なども検査します。この疾患は精巣腫瘍との分類が困難になる場合もあるので、複数の検査方法が必要になるのです。

主な治療方法

急性精嚢炎の基本となる治療法は、手術が行われる事が多くあります。精嚢を切除してしまう手術は、精嚢の癌や膿瘍などへの発展が高い確率で考えられる場合に行われるものです。この疾患に対した治療方法としては、外科的な手法で下腹部を切開する手術法や、陰部の部分的な切開を行う方法など、この急性精嚢炎という疾患に特化した幾つかの手術法があります。