慢性化膿性骨髄炎

初診に適した診療科目

慢性化膿性骨髄炎はどんな病気?

慢性化膿性骨髄炎とは、骨に細菌が入り込み化膿性の炎症を起こす病気が慢性化している場合を指して言います。再発を繰り返しているので、治療が難しい病気です。細菌が骨に入る原因は、他部位の感染巣から血液を介して侵入したり、化膿した病巣からの波及、骨折や手術時に直接侵入します。皮膚に孔が開き膿が出てきたり、悪性化する場合があります。抗生物質の効果は薄いので、手術による治療を行います。

主な症状

慢性化膿性骨髄炎は、上腕骨や大腿骨・すねの骨に炎症がおきやすく、炎症がおきると幹部は熱をもって腫れあがります。その後、発熱・腫れ・痛みといった症状や、体重減少や全身の倦怠感などの症状があらわれることもあります。症状が長引くと、皮膚が柔らかくなり膿が出てきます(瘻孔)。このとき熱や痛みは軽減します。膿が出たり止まったりを繰り返します。

主な原因

慢性化膿性骨髄炎の主な原因は、細菌が骨に侵入することです。この細菌が侵入して骨髄炎を起こす要因には幾つかの種類があり、体内の部位に感染巣があり血液を介して骨髄に侵入する場合や、化膿した場所があって、そこから侵入する場合などがあります。又、大きな衝撃を受け骨折などした場合に、この骨折した箇所から細菌が骨髄に侵入するケースもあります。

主な検査と診断

慢性化膿性骨髄炎の検査方法は、レントゲン検査、MRI検査、痩孔造影が一般的です。レントゲン検査により、慢性化膿性骨髄炎に移行した髄炎を所見可能です。MRI検査は磁気を使用するため被曝の恐れはありませんが、ペースメーカーなどを利用している人には使用できません。痩孔造影により、骨髄炎の範囲をはっきりと診断する事が出来ます。骨髄炎が全身症状を招いている場合は、適宜血液検査を行います。

主な治療方法

慢性化膿性骨髄炎の基本的な治療法は段階的なものとなります。この疾患では患部を安静にし、抗生物質を点滴で投与します。又、骨髄の内部に膿が蓄積されているケースでは、この部位を切開し、膿を取り除く手術が必要です。更に、この疾患では高気圧の治療装置を使用し、高圧の酸素で殺菌を行い、白血球が細菌を処理する能力を高める治療を行います。