複雑骨折

初診に適した診療科目

複雑骨折はどんな病気?

複雑骨折とは、折れた骨が外部で出ている状態の骨折のことです。骨折ではあるものの、外傷も込みで治療することになります。医師のあいだでは開放骨折と呼ばれることが多く、治療が複雑であるケースが多いのが特徴です。骨だけで治療が不可能な場合があり、金属プレートやボルトを使って補強するケースもあります。骨折具合によっては、長期間の時間を費やして治療を行います。

主な症状

複雑骨折というと、複雑に折れている骨がばらばらになっているというイメージを持ちますが、実は違います。骨折部の皮膚に損傷があり、骨折部が外気と接している、いわゆる皮膚が裂けて骨が見えている症状のものを言います。誤解を招きやすいので医療の世界では開放性骨折と呼んでいます。では、複雑に折れている骨折をなんというかというと、二重骨折、重複骨折といいます。

主な原因

複雑骨折の原因は、骨が強い衝撃を受けて骨折することです。スポーツの最中の事故や、自動車やバイクでの交通事故、高いところからの転落、爆発に巻き込まれる、重いものが直撃するといった強い外力を骨が受けることにより、皮膚から骨が飛び出したり骨が外から見える状態になります。相当の強い衝撃を受けなければこのようなことになることはありません。

主な検査と診断

骨折が疑われる場合に、その骨折が複雑骨折であるかどうかを確認するためには、レントゲンをはじめとした画像診断による検査方法を用いなければなりません。画像診断により、一つの部位の骨折が単純骨折ではないと判断されるときには、この骨折の種類であることが判定できます。骨折の正確な状況を把握するためにも、これらの画像診断は必ず必要になります。

主な治療方法

複雑骨折の治療法はギプスで固めて骨が固まるのを待ちますが、細かく骨が砕けている時は手術が必要で、ある程度の大きさに骨が砕けている場合はボルトを打ち込み骨がつながるまで待ちます。ギプスは患部が痛まない角度で固定して骨がつながるまで待ちますが、骨がある程度つながると取り外すこともでき、風呂に入れるので痒みをとることもできます。