肝門部胆管がん カンモンブタンカンガン

初診に適した診療科目

肝門部胆管がんはどんな病気?

胆管とは肝臓内の左右からでる肝管が合流し肝臓から十二指腸まで流す管をいいます。肝門部胆管がんとは肝臓内の肝管が合流する肝門部付近にできる悪性腫瘍をいいます。癌が進行した場合には隣の臓器やリンパ節から他の臓器に転移します。その為、肝門部胆管がんの場合では肝門部胆管を含む肝切除の手術が行われます。胆管がんは予後が難しい癌です。

主な症状

肝門部胆管がんは男性に多くみられます。初期症状はなく、癌の進行に伴い胆管が塞がれると胆汁の流れが悪くなるため、皮膚や目の白い部分が黄色くなる黄疸が発症します。しかし、黄疸は自分では気付かないことも少なくありません。また、尿が茶色の濃い色になったり、便の色が白っぽくなることもあります。中には皮膚のかゆみや発熱といった症状も見られます。

主な原因

肝門部胆管がんはチリや日本を始めとした東アジアやインドに多いとされ、胆石や感染よる慢性的な炎症刺激、ホルモンや胆汁のうっ滞が原因とされています。胆管と膵管が途中でくっついてしまう合流異常の状態ではアルカリ性の膵液が逆流し易くなり、刺激となって発癌の頻度が高くなります。また、肥満体形や日常において高カロリー摂取をする人に胆管がんの発生が高いと指摘されています。

主な検査と診断

肝門部胆管がんの検査方法は、最初に腹部の超音波検査をします。そして、胆道に何らかの異常が見られたら、CTやMRIでさらに詳しく、がんの広がり方や転移などを調べます。また、口から内視鏡を入れて、造影剤を使って胆管の詳しい状況を調べる検査方法も使われています。黄疸がある人の場合は、先に黄疸を取る処置をしてからになります。黄疸を下げてから、検査や治療を行います。

主な治療方法

肝門部胆管がんの治療法は根治のためには外科的切除が必要です。胆管、胆嚢、肝臓の一部を切除し、周囲の血管にがんが及んでいる場合には血管の切除・再建も行われます。がんが肝臓内や胆管周囲に進行して切除不可能な場合には胆管の狭窄部位を広げる処置によって胆汁の流れを確保します。これに抗がん剤などの化学的療法や放射線治療を行います。