胆道がんはどんな病気?

胆道がんは、肝外胆道系に発生する悪性腫瘍であり、胆管がん、胆のうがん、乳頭部がんに分類されます。腫瘍の発生部位により、黄疸などの症状の現れ方や手術法に違いはありますが、原因として多いのは膵・胆管の合流異常です。血液検査では、胆道系酵素であるALPやγGTP、ビリルビンの上昇がみられます。どの分類でも根治的治療は外科的手術となりますが、部位によって手術法は変わってきます。

胆道がんの主な症状は?

胆道がんの症状は胃の上部あたりに鈍い痛みを伴います。また背中に渡って痛みを感じることもあります。次に現れるのは黄疸です。黄疸が現れるということは、胆汁の通る胆道が塞がれているということなので、がんが進行しているということになります。また右の肋骨の下あたりに腫瘤ができ、胆嚢に触れたりします。嘔気や嘔吐も感じるようになります。

胆道がんの主な原因は?

胆道がんの原因は、未だ十分に解明されていないので研究がすすめられています。現在のところは、膵管胆管合流異常症や先天性胆道拡張症などの疾患があると、胆管のさまざまな部位のがんが発生すると考えられています。この疾患により、膵液の逆流が発生し、それががんの発生につながると言われています。胆膵結石も要因のひとつと言われています。

胆道がんの主な検査と診断方法は?

胆道がんの検査方法には、様々な方法があります。血液検査は、細菌の感染や肝臓の障害もわかります。腹部超音波検査は、胆道など腹部の検査でよく使われます。CT検査は、がんの疑いがある場合大きさや位置などがわかります。内視鏡検査は、十二指腸から胆道の内部検査できます。超音波内視鏡検査は、最先端の方法で血液検査やCT検査でがんの疑いがある場合に行われ、がんの診断には十二指腸からのこの検査が有用です。

胆道がんの主な治療方法は?

胆嚢や胆管や肝臓の一部を摘出する手術を受けると、胆道がんの進行と転移を改善する事が出来ます。胃に腫瘍が転移している時は、胃を切り取る治療法を受ける必要があります。塩酸ゲムシタビンという抗がん剤を投与することで、手術が出来ない部位のがんを治すことが出来ます。ティーエスワンという薬剤も胃や腸に転移したがんの治療に効果があります。