高所恐怖 コウショキョウフ

初診に適した診療科目

高所恐怖はどんな病気?

高所恐怖は高い場所に行ったときに、その場所が安全であるのにもかかわらず落ちてしまうかのような恐怖感に襲われる恐怖症のひとつです。
単に怖いということではなく、足が動かなくなったり、体が震えだしたりしてしまいます。
病的な心理であり、不安障害というふうに呼ぶこともあります。
精神科医の手助けにより、少しずつ克服していくことになります。

主な症状

高い場所や景色を見るのが苦手、という方は高所恐怖の疑いがあります。症状としてはその名の通り高い場所に行くと恐怖を強く感じてしまいますし、ひどいと気分も悪くなったり嘔吐や吐き気をもよおします。
冷や汗が出たり、落ちてしまうのでは、という恐怖で脈が上がってしまうこともあります。
自覚症状がある方は無理をせずにまずは近い立場の方に相談して理解してもらいましょう。

主な原因

高所恐怖の原因は、物事を深く考えすぎることにあります。物事を深く考えすぎたり、想像力が過剰に働いてしまうあまり、高い所に上ること自体が人間が最も恐れている死という概念に脳内で直接結び付いてしまい、必要以上に高所に恐怖心が出て来てしまいます。
また、高い場所で実際に死にそうになったなどの実体験がトラウマとなって引き起こされることもあります。

主な検査と診断

高所恐怖の具体的な検査方法は実際に高所に登ってそこでどのような身体的反応があるかを観察する方法が取られます。
通常の状態と比べて体温、汗の量、心拍数、脈拍などがどのように変化していくのかを専門の機器を使って詳細に分析していきます。
場合によっては瞳孔の開き具合や血流量の変化、血圧の変化なども合わせて検査していくことになります。

主な治療方法

高所恐怖の治療法は、いきなり高いところから克服しようとしないで、少しずつ理性を失わない程度の高さの場所から慣らしていって自信をつける方法をおこないます。
これを何度も続けることにより、前向きに恐怖と向かい合えて、治すことができます。
また抗うつ薬や抗不安薬などを使う薬物療法や、精神療法、催眠療法、心理療法を使って治療する方法もあります。