加湿器肺 カシツキハイ

初診に適した診療科目

加湿器肺はどんな病気?

不衛生な状態のまま加湿器を作動させることにより、空気中に加湿器内の雑菌がばらまかれ、それが人間の肺に取り込まれることで起こる肺の炎症のことを加湿器肺と呼びます。加湿器の普及により、患者は近年増加傾向にあり、アレルギー反応を引き起こす恐れもあるほか、子供や老人が肺炎を起こすと命の危険もあるため、加湿器の衛生管理は重要です。

主な症状

加湿器肺は正式には過敏性肺臓炎と呼ばれるアレルギー呼吸器系の一種です。さまざまな肺の症状は、加湿器の水に含まれる病原体に対する体の免疫反応によって引き起こされます。主な症状は風邪に似ており、短期的には息切れ、発熱、悪寒、体の痛み、咳嗽が現れます。長期的には肺炎、肺機能障害、倦怠感、体重減少、咳が現れます。ひどい場合には呼吸困難に陥る可能性があります。

主な原因

加湿器肺の原因は、真菌類(カビ)によって汚染されたエアコンや加湿器のなかの水が汚染され、その空調機などから発せられる雑菌、カビを含んだ空気です。最近では、運転中の作動音も少なく値段もリーズナブルな、超音波式の加湿器が人気なのですが、このタイプの加湿器は、超音波による振動によって水道水の塩素を飛ばすのですが、機器内部の水が汚染されやすいため、加湿器肺の原因となりやすいと考えられています。

主な検査と診断

加湿器肺を検査する方法は何種類かあります。血液検査を行い白血球やC反応性蛋白の数値を調べる方法や、肺活量を調べて肺の機能を検査する方法、、さらには胸部のレントゲン検査といった方法があります。このようにいくつかの検査方法があるのですが、この病は症状が出ない場合もあるので、病院でこういった検査をする事によって事前に防ぐ事が可能です。

主な治療方法

加湿器肺の治療法は、加湿器の使用を止めたあと、安静にしておくと、体内にある菌に対応する方法などがあります。加湿器肺だと気付いてから、加湿器を止め、身体を清潔にしたり、身の回りのものを洗うといった方法で改善されることは多いです。そのため医師に相談しなくても、完治するケースはあります。アレルギー、喘息、その他の障害と併用した場合、度合いによっては薬物治療を行います。