リンパ節周囲炎 リンパセツシュウイエン

初診に適した診療科目

リンパ節周囲炎はどんな病気?

リンパ節周囲炎はリンパの周辺に腫れが出たり、赤いプツプツができたりする炎症のことです。首元は周囲からも見られる部分ですので、日常生活にも影響が出てしまいます。かゆみが出ることもしばしばあるのでかきむしると余計に炎症が広がることがあります。治療は塗り薬が一般的で炎症を抑えていきます。そして同時に生活習慣の改善も効果的です。

主な症状

リンパ節周囲炎の症状としましては、腫れが起こることです。全身をリンパ管が張り巡らされていて、リンパ節があります。リンパ節では、異物の侵入を止める働きもありますから、リンパ球が仲間を増やして、異物としての細菌と戦います。この時腫れが現れ、自然と治まることもありますが、炎症が皮膚に及ぶと、赤くなったり、化膿することもあります。しこりとなった場合には、悪性の可能性もあります。

主な原因

リンパ節周囲炎は、傷口から細菌やウイルス、リケッチア(微生物の一種)、真菌(カビ等)、原虫(動物的な単細胞の微生物)などが侵入し感染することが原因で起きるリンパ節炎が、周囲の組織に及んだもののことを言います。リンパ節は体の色々な部位に存在しますが、炎症の原因である病原体の侵入経路は、主に足や頸部、脇の下の傷口からで、その近くにあるリンパ節から炎症を起こすと言われています。

主な検査と診断

急性のリンパ節周囲炎は、わきの下、あごの下、足の付け根辺りに生じることが多く、その検査方法は症状の現れている皮膚の表面を実際に触ってみることです。皮膚の表面が熱をもっていて、指で触ったときにリンパ節の辺りが膨らんで硬くなっていればリンパ節周囲炎といえます。慢性の場合には頸部やわきの下に生じることが多く、触るとリンパ節の塊を確認することができます。

主な治療方法

リンパ節周囲炎の基本となる治療法は薬物療法になります。この治療では原因となっている部位の治療が重要で、炎症を抑えるためには安静状態を維持して、腫れたリンパ節は冷却します。又、抗生物質の服用が必要なことが大半で、定期的に薬剤を服用し、症状が改善しない場合には、外科的な手法を用いてリンパ節を切開して、炎症の原因となる膿を出すこともあります。