習慣性便秘 シュウカンセイベンピ

初診に適した診療科目

習慣性便秘はどんな病気?

習慣性便秘とは、便秘の状態の1つで、何度も便意を感じているのにもかかわらず排便を我慢しているうちに、腸の中の便の水分が腸に吸収され、排便しづらい状態になってしまい、本当に便秘になってしまう症状です。多くの便秘の中で一番多いのが習慣によって便秘になってしまうものです。できるだけ便意を我慢せずに、自然な排便をする習慣が予防につながります。

主な症状

習慣性便秘とは食生活や生活習慣が原因で発生するものです。便が肛門付近まで来ているのに便意を感じることができない直腸性便秘や、疲労やストレスによるけいれん性便秘や、腹筋が弱いために便が出しにくくなる弛緩性便秘によって、腹部膨満感、腹痛、食欲不振、吐き気などの消化器の不調や、肌荒れ、肩こり、めまい、イライラ感、不眠などの症状が出たりします。

主な原因

習慣性便秘の原因となるのは、排便の我慢を繰り返すことです。排便の予兆があっても、トイレに行けないタイミングであることは子どもにも大人にもあります。その便意に何度も重ねてさからってしまうことにより、この病気となってしまいます。大腸は小腸から送られてきた内容物の水分を吸収し、半固形の便を作ります。それを長く放置しておくことによって便が硬くなり、出しにくくなってしまうことから起こります。

主な検査と診断

習慣性便秘の検査方法としましては、まずは直腸指診を行うといったような方法があります。直腸指診を行うことによって、便秘の原因が分かる場合が多いので、有効な検査の方法となっています。その他にも検便を行うといったようなことも有効です。検便をすることによって、便の状態を見ることが出来ますので、こちらも検査の方法として有力となっています。

主な治療方法

便秘のなかでも特に患者数の多いのがこの習慣性便秘です。時間に追われて過ごすといった、自分のペースを保つのがなかなか難しい現代社会ならではでしょう。治療法として大切なのは便意が訪れたときにはガマンしないで排便する、その習慣づけを意識することです。また、食物繊維など腸に刺激を与える食べ物の摂取をふやし、腸を活発化させるのも効果的です。