弛緩性便秘 チカンセイベンピ

初診に適した診療科目

弛緩性便秘はどんな病気?

弛緩性便秘とは腹筋力の低下で腸を動かす力が弱まることによっておこる便秘をいいます。大腸の緊張が緩んで垂れることによって、便が直腸までいかず真ん中あたりに溜まってしまう状態です。つまり、腸内に便があることにサインを受け取る神経の数の減少などで脳が気がついていないということがいえます。まれに生まれつきのひともいますが、年齢とともに神経細胞の数が減少することや、筋力の低下が原因とされています。

主な症状

弛緩性便秘とは腸内の蠕動活動が上手く行われずスムーズに排便が出ないことで便秘になってしまうことです。腸内に便が長時間留まってしまう事で、便の中の水分が体内に吸収されてしまい便が固くなってしまい、より排便し辛い状態になってしまいます。また、ガスが溜まったり、お腹の張りを感じることもあります。高齢者や筋力の低い女性などに多くみられる症状です。

主な原因

弛緩性便秘は、運動不足や加齢、食物繊維の摂取不足、不規則な生活、ストレス、内臓の下垂、腸のたるみ、小さな下着の締め付けや冷えなどから来る血行不良などによって、腸の働きが低下して蠕動(ぜんどう)運動が弱まってしまうっていることや、腹筋や括約筋の機能の低下などが原因で引き起こします。また下剤の乱用によっても引き起こす場合があります。

主な検査と診断

弛緩性便秘の検査方法としましては、基本的には医師による問診となります。そこで、他の病歴や、排便はどのくらいか、どういった便が出るか、生活習慣等を調べます。そして聴診器を用いて腸の音や動きをチェックし、触診でしこりなどが無いかを調べていきます。そこで、更に詳しく調べるか調べないかが決まります。調べる場合は医師の判断にもよりますが、便潜血反応、血液検査や腹部のX線検査を調べます。

主な治療方法

弛緩性便秘の治療法としては、弱くなった腹筋を鍛えるために、適度な運動を行うことがあげられます。意識的に腹筋に力を入れるなど、腹筋力を付けることが大切です。また、食生活では食物繊維を積極的に摂るように心がけ、乳酸菌やオリゴ糖などを摂取して腸内環境を整えることも効果的です。食生活や生活習慣を見直すことによって、症状を改善させることができます。