原発性骨腫瘍 ゲンパツセイコツシュヨウ

初診に適した診療科目

原発性骨腫瘍はどんな病気?

原発性骨腫瘍は初めから骨にできる腫瘍で良性骨腫瘍と悪性骨腫瘍があります。良性骨腫瘍の場合には他の臓器には転移しませんが悪性骨腫瘍の場合には転移する可能性があります。悪性骨腫瘍には骨肉腫やユーイング肉腫、軟骨肉腫などの種類があり、骨肉腫やユーイング肉腫は10代の子供に多くみられ、軟骨肉腫は30代以降の年齢に多くみられます。

主な症状

原発性骨腫瘍の症状は、腫瘍が良性か悪性かと骨腫瘍の種類によって変わってきます。播種、転移の恐れが無い良性の腫瘍では骨軟骨腫の場合は手足の長管骨の両端に形状がキノコあるいは台形の骨の膨隆が見られます。類骨骨腫では上腕骨や骨盤、大腿骨などに病巣ができます。また悪性の腫瘍では脊索腫では仙骨に巨大な腫瘍が生じます。軟骨肉腫では大腿骨と上腕骨に腫瘍が生じます。

主な原因

原発性骨腫瘍についてはその多くのケースにおける発症原因がまだ解明されていません。一部の病態についてはそのケースに特有の遺伝子の異常が認められることから詳細な発症にかかる研究が進められています。なお、転移を伴う病態のものについては、原発性の悪性細胞が血液やリンパ液の流れに乗って骨髄へと転移することで発症することがわかっています。

主な検査と診断

原発性骨腫瘍とは、初めから骨にできている腫瘍のことで10代に発症しやすい悪性の病気です。この病気の検査方法は、X線による画像検査を行ない骨の異常な増殖や穴などがないか確認します。また、CT検査やMRI検査を行うことで腫瘍の正確な位置や大きさ、性質を確認します。腫瘍細胞の一部を吸引しサンプルを作成する吸引生検やコア生検を行うことで、悪性化どうか判断することができます。

主な治療方法

原発性骨腫瘍の治療法と致しましては、良性の腫瘍の場合(特に粘液腫)では、外科手術で腫瘍を摘出する治療が取られる事が圧倒的に多いですし、効果も極めて良いとされます。悪性の腫瘍の場合では、ある程度の部分的の腫瘍であるならば摘出手術が可能となりますが、摘出が向かない場合は放射線療法や化学療法を行ないます。しかし、転移性のものには治療の方法がありません。