軟骨肉腫

初診に適した診療科目

軟骨肉腫はどんな病気?

軟骨肉腫は腫瘍が軟骨を形成するもので、骨肉腫についで多い骨の悪性腫瘍です。骨肉腫に比べると、かかりやすく、年齢層は高めです。以前からあった骨の良性腫瘍が、悪性にへんかしてしまう事があります。大腿骨のほかにも、骨盤や肩甲骨などの扁平骨にも発生することがあります。大腿骨とはももの大い言、顎骨など、長管骨夭きく長い筒状の骨のことです。

主な症状

軟骨肉腫の症状は、初期段階では痛みをほとんど伴わず、比較的ゆっくりと進行が進みます。痛みを感じるのは自分で腫れに気づくくらいの大きさになってからです。ものによっては以前にあったこぶが悪性化したことで本病を発症することもあります。また骨が破壊されることによって骨の力が弱くなり、小さな力で骨折する病的骨折が起こります。これによって激痛が走り、関節の動きが制限されることもあります。

主な原因

軟骨肉腫の原因は、一つは軟骨を作っている細胞がガンになるというケースで、あと一つは前から存在した軟骨の良性だった腫瘍が悪性へと変化してしまうケースです。幅広い年齢の人に発症し中高年が全体の半数近くとなり、女性より男性が発症が多くなります。発生する部位はひざの太ももの骨やひじから肩の骨、骨盤、肩甲骨が全体の7から8割になります。

主な検査と診断

軟骨肉腫の検査方法としては、X線写真やCT、MRI検査を行うことが一般的です。また問診、視診、触診を行います。また骨シンチグラフィー検査を行い、全身の骨の病変を調べます。その他にも、病理診断として針生検として腫瘍なのか疑わしい細胞や組織を取り出し、どんな種類の腫瘍かを調べたり、切開生検として十分な骨の組織を摂取して調べたりすることがあります。

主な治療方法

肉腫を全て取り除く切除手術を受けると、効果的に軟骨肉腫を治療することが出来ます。肉腫を切除した後に、放射線治療を受ける事で肉腫の再発を予防することが出来ます。症状の進行具合が初期の場合は、肉腫に放射線を当てるだけで治療を終える事が可能です。病気の進行が末期の時は、切除手術と抗がん剤治療を併用する治療法で完治することが出来ます。