良性腎硬化症

良性腎硬化症はどんな病気?

良性腎硬化症とは、急激な血圧上昇により腎機能を低下させる悪性腎硬化症に対し、長年の高血圧などにより徐々に腎機能を低下させるものをいいます。初期段階の症状としては、高血圧に伴う頭痛や動悸、肩こり程度ですが悪化し腎不全をとなった場合には、むくみや倦怠感、貧血、息切れ、食欲不振などの症状が現れます。原因として、塩分の摂り過ぎやストレスなどの生活習慣の乱れからくる高血圧があげられます。

主な症状

良性腎硬化症の症状としましては、初期の状態では高血圧にともなって、動悸、頭痛、肩こりとその程度しかありません。ですが、年齢を重ねていくうちに、腎臓の機能が低下しはじめ腎不全を呈した場合には、全身の倦怠感や浮腫、食思不振、貧血、息切れ等いわゆる尿毒症の病状が現われてきます。急性は悪性腎硬化症と比べて緩やかとなっています。

主な原因

良性腎硬化症の主な原因としては高血圧で、遺伝や生活による習慣が組み合わさり、長期的に症状が進行して腎臓の動脈硬化が起こります。その結果、この腎臓の機能の低下を起こしてしまいます。 又、この病気には高血圧に加え、褐色細胞腫などが要因となり発症することもあり、急激に変化する高血圧で腎臓の障害に加え、心不全や脳血管の機能の障害などを発症するケースもあります。

主な検査と診断

良性腎硬化症の検査方法は以下の方法によって行います。まず、血液検査で血中尿素窒素、クレアチニンの上昇など、腎機能の低下がみられた場合、又は尿検査でタンパク尿や血尿が認められた場合に、詳細な検査を行います。腹部エコー検査やCTにより腎臓を画像診断することにより確定しますが、高血圧を合併した慢性腎炎などと鑑別することが必要であり、腎生検を行うこともあります。

主な治療方法

良性腎硬化症での治療法は、食事療法と薬物療法が基本となっています。特にこの病気では高血圧を治療することが最優先となっており、血圧をコントロールするために食事の塩分を減らすなどの生活習慣の改善が行われることになります。生活習慣の改善したにもかかわらず、血圧のコントロールが上手くいかないときには降圧剤による治療が行われることになります。