休止期脱毛

初診に適した診療科目

休止期脱毛はどんな病気?

休止期脱毛とは、体毛が休止期の状態で抜けていくことを意味しています。体毛というのは、その成長がいくつかのサイクルに分かれていることが知られています。成長期には体毛は伸びていくことになりますが、休止期には自然と抜け落ちていくケースがあります。体の表面に見える体毛は、全体のサイクルの中のごく一部であるということがわかります。

主な症状

休止期脱毛の症状には、1日に頭の毛が急激な自然脱毛により100本以上抜けたり、頭部にびまん性の脱毛が見られることなどがあります。腋毛(わきの毛のこと)や陰毛が抜けることもあります。妊娠後期のホルモンの影響によりみられる休止期毛の増加による脱毛を分娩後脱毛症と呼び、出産後2~3ヶ月してから抜け毛を自覚することもありますが、数ヶ月すると徐々に改善されます。

主な原因

休止期脱毛には様々な原因があります。甲状腺ホルモンは毛周期に影響を与えるので、甲状腺の疾患を持っていると、休止期の毛が多くなり一つの要因になります。また、抗がん薬以外の多くの薬により毛が抜けてくることがありそれも一つの要因になります。さらに、消化器系の疾患がある人は栄養素を吸収できずに低栄養状態になり、発症してしまうことがあります。

主な検査と診断

休止期脱毛とは大きな手術や産後、急激なダイエットの影響で頭部全体の毛が一気に抜けてしまう症状のことを言います。この病気の検査方法としては、血液検査、頭皮の細胞の生針、毛根の顕微鏡診断によって行なっています。これによって休止期の脱毛症と診断されれば、ステロイドの局所注射や内服によって頭皮を刺激し毛根を活性化させ発毛を促す治療をおこないます。

主な治療方法

甲状腺疾患の治療を受けると、脱毛を止めて休止期脱毛を治療する事が可能です。栄養状態が悪い時は、点滴やビタミン剤の投与を受ける事で髪が生えてくるようになります。内臓や消化器に負担を与えない食生活を送ることで、大量の抜け毛を予防することが出来ます。ミネラル分が含まれているワカメやヒジキを食べる治療法でも、頭髪が生えてくるようになります。